ボケ、ストック、白クジャクソウをいける

 日中は日差しが暖かったが、夕方から雲が出てきた。青空がひろがる東の空に月影が見える。卵のような形の月だ。
 今日は月に2回通っている生け花教室の日。先生が一人、生徒さんが6人で、ちょうどいい人数。花材はオレンジ色の花が咲くボケの枝3本と、ピンク色のストックも3本、白い小花がかわいい白クジャクソウが2本。
 いつものことだが、枝の長さと位置を決めるのが難しい。枝は、家でいえば骨組みみたいなもの。これが決まらないと、家は建たないし、花もきれいに生けられない。
 一度生けた枝や花をぜんぶ抜いて、先生が生けなおしてくれた。枝は中心となる枝と、添えの枝の役割ごとに、枝の高さと位置を決める。中心となる枝はいちばん高く、上に伸びるように生ける。添えの枝は中心の枝の3分の2の高さと3分の1の高さ。枝の長さでなく、高さというところが大切。枝を切って短くするだけでなく、横に寝かせたり、流したりして高さを調整する。
 クジャクソウは茎が細く、小枝が分岐しているので、枝を切ってまとめて、細いワイヤーで束ねて生ける。もちろん、束ねることなくそのまま枝のしなりを生かして使うこともできる。

 ※役割ごとの枝の呼び名があるのですが、あやふやな知識なので確認してから書きたいと思います。

 生け花を習っている間は、柴犬レオのことを考える暇もなかったが、教室を終えて外に出ると、レオのことを思った。家に帰る道は元気な頃のレオとよく散歩した道でもあるから。家に着き玄関の扉を開けて、待っているはずもないレオがどこかにいるのではないかと思う一瞬。もちろん、レオの姿はなく・・・・・・レオの不在が強く迫ってくる。
日が落ちてから買いものにでかけたが、卵のようなコロンとしたお月さまが東の空に輝いていた。このあたりの月齢から十三夜くらいまでのお月さまがいちばん好きかも。満月は堂々として、形も輝き方も一段とすばらしく、いいのだが・・・・・・。
 今夜の月を見るとレオのことをありありと思い出す。レオを外に出す時間に重なり(夕方5時過ぎ)、家の前の道路や近くの用水路沿いから月が眺められるので、レといっしょに外で過ごしたあの時この時が思い出され、心に刻まれているからだ。




先生が生けてくださった生け花
写真を撮るとき手前のストックの葉が剣山からはずれてしまった