いけ花を習いに行く

 今日も曇りで午後からは小雨も降るらしい。週末は関東地方にも台風(27号、28号?)が接近するとの予報だ。
 先週から続いている体調不良、すっきりと回復とはいかず、低空飛行を続けている毎日だ。昨夕、2階から何かをたたく音が聞こえ、耳に障り、妙な焦燥感にとらわれたので、2階に行くと(二世代住宅なのだ)、姪の子どもが太鼓のようなものをたたいていた。某大手ゲーム機メーカーが発売し人気があるらしいゲームで、小さなドラムのようなものをたたいてリズム感を競そうものだ。
 少し年長の友だちと遊んでいたが、頭が痛くなるのでやめてほしいと言い、やめてもらった。1週間くらい前、夜眠ろうとしたら、真上からこの音が聞こえ、眠れないからやめてほしいと言いに行ったことがあった。ちょうどわたしが眠る部屋の真上が2階の居間で大画面TVがあり、ゲーム機を接続してプ遊ぶのである。そのときは夜、真上から響くその音を我慢してどうしようもなく注意しに行ったが、今日は、別の部屋にいても音が響いてきて、気分が悪くなりそうですぐ注意した。疲れているから音が気になるのか、音がうるさいので疲れるのか。多分、どちらも正解なのだろう。
 こどもの祖母に電話をして、せっかく楽しんでいるのに悪いが、下に音が響いて気になってしかたないのでやめてほしいと伝えると、もう二度とさせないようにすると言ってくれた。太鼓がたたく音が響かなくなった部屋で、少しずつ気持ちが落ち着いてきた。

 今日の午後は、月2回のいけ花教室。といっても近所の地区会館で、先生一人、生徒さん7人のアットホームな感じの教室である。
 今回の花材は、こうり柳(枝)つる梅もどき(実が黄色、つる性)、白いスカシユリ(アイライナーという品種)、ハラン(天の川という品種)の4点。枝物とつるが入っているので、生けるのが難しいと先生がいわれたがその通りでみなさん悪戦苦闘したご様子。わたしも選んだ花器の底が狭く、剣山が浮いてしまい、太い枝をさすと倒れてしまい、苦労した。
 こうり柳の枝の扱い方を学んだ。細い枝を手で曲げて、枝の動きを作る方法だ。スカシユリはほとんどがつぼみなので花が開いたらさぞ華やかだろうと思ったが、動きのある枝と黄色い実をつけたつる、つぼみのユリ、星を散らしたような模様のあるハランだけでも素敵な感じに仕上がった。
 生徒さんひとりひとり、つる梅もどきのつるの形がまったく違って、そのかたちを生かしたいけ花が出来あがった。



こうり柳の細くしやなやかな枝が右横にしなって広がりと動きを
表現しているのだが
この写真に写っていない
写そうとすると人の姿が入ってしまうので仕方なし




 6月15日に他界した柴犬レオが晩年よく過ごし、ときにはそこでおしっこをしていた部屋は、レオのために滑らないようにジョイントマットを敷きつめ、そのままにしてある。レオがいるときはもちろん、いなくなってからも何回も水拭きしたのだが、おしっこの匂いがずっと残っていた。夜の間に匂いがこもるのでこの4カ月余り毎朝起きると、床までのアルミサッシのガラス戸を開けるのが日課になっていた。ところが数日前くらいから、朝起きても部屋におしっこの匂いがこもっていなくなり、あれだけ残っていたのにすっと消えた匂いに、妙なことだが寂しさを感じた。それでもほのかに残っているような気もするのだが、消えゆく匂いは時間が過ぎたことを表わしているから、その過ぎた時間が悲しくもある。


今日、庭の写真を外に出て撮っていたがその後、部屋に入り、部屋から見た庭の写真も撮った。
ふとレオの目にはこの部屋からどのように庭が見えていたのだろうと思い、レオの目線の高さで
部屋から写真を撮った。
さらに再度外に出て、庭をレオ目線で撮ってみた。
立っているわたしの目で見た庭と、レオが庭を歩いているときや、部屋でガラス戸に寄りかかりながら見た庭は違うことがわかった。
ときにはレオと同じ目線の高さでいっしょに庭を眺めたことも思い出した。
ただ、晩年のレオが視力も衰えていたし、どんなふうに見えていたかは本当のところはわからない。

レオの目線の高さで撮った写真
部屋から見た庭

立った姿勢の人目線で撮った写真
部屋の中のほぼ同じ場所から撮った



駐車場の横に植えた’フェアリー’という名のミニバラ
ピンボケばかりでうまく写真が撮れなかったがなんとか撮れたので
アップロードした
四季を通じて咲いている丈夫なバラで切り花としても重宝している