ブログをはじめて2年目を迎えた

朝から雲が厚く空を覆い、途中から小雨が降り始めた。台風が近づいているのでしかたないが、台風27号は関東地方からは離れた南寄りの進路をとるようだ。
 一昨年、このブログをスタートさせて今日で2年目を迎える。「leoleoleoyaの日記」というタイトル通り、老柴犬レオとの生活を中心に綴る日記として始めたが、ブログ2周年を迎える前にレオは生活の同伴者ではなくなった。
 数か月間レオがいない生活を綴ってきたが、どこかぽっかり穴があいたような感じがある。でもレオとの思い出を書くことで気持ちが少しでも整理でき、また落ち着かせることができ、新しい何かを模索する過程をことばにできるので、(レオがいた時とは別の意味で)ブログが必要なものとなりつつある。
 昨年の1周年のブログでは、夏を越して体重が減ったレオだが元気でそばにいてくれることを喜び、レオにありがとうのことばを贈った。今年はレオの思い出を綴ってみたい。
 ブログを始めたのは2011年の10月25日。その年の2月に父が家で亡くなり、四十九日の法要の前日に、東日本大震災が起こった。父の遺骨を安置した台から、積み重ねたお供えの菓子が落ち散乱し、花瓶が倒れ畳が水浸しになったが遺骨は無事だった。
 以前のブログにも書いたことがあるが、地震が起きた時、レオはわたしの部屋にいて、床まであるアルミサッシのガラス戸近くに横たわっていた。わたしはレオを置いたまま外に逃げ出し、庭の通路からガラス戸越しにレオが激しく揺れているのを見て、土足で部屋に入り、抱いて外に出し、レオを抱いたまま通路で足を踏ん張っていた。
 この頃のレオは、いまから思うと脳の変調の初期段階にあったようだ。わたしの言うことをよく聞き分けて、散歩をするときもノ―リードで大丈夫だったレオがいつからかおかしくなった。突然走りだし、どこに行くかわからないような躁状態になることがあった。それからはリードをつけて散歩したのだが、あの一見、若返って元気になったように見えた状態が脳の異変の始まりだったように思える。リードをつけたレオが走りだし止まらないので、わたしもいっしょに走ったこともあるし、はねるような奇妙な足取りで散歩することもあった。それを見た同じく犬の散歩中の飼い主さんから、年をとっても元気なのね、といわれた。
わたしは一見(元気で活発に見える)レオの歩く姿に不安を感じていた。
 外でリードを離すことができなくなったので、庭で離すと家の回りを何周も走り回ったのもこの頃だ。その姿を見て、まだ元気に走れるんだなと少し安心したこともあった。その頃は庭はツゲの垣根で外の道路と遮断され、駐車場の門扉を閉めれば、外に出ることなく、自由に遊ぶことができたからよく放して遊ばせた。
 ブログをはじめて数か月後に、ツゲの垣根をこわし、庭の一部を切り拓いて車二台分の駐車場を作った。その頃のレオは家の回りを走り回るほどの元気はなかったが、歩いてなら家を1周することはできた。裏庭にレオを放すと、ちょっと目を離した隙に、家のぐるっと回って、新しく造った駐車場から外の道路に出ることがよくあった。庭にレオの姿が見えないと、まず外の道路を見に行くのが第一で、道路にいないのを確認してから、庭を探したのである。
 散歩のため暗くなってから庭に放した後、こちらがケイタイ電話を取りに家に入った隙にレオの姿が消え、真っ暗になった庭を懐中電灯を持って探し回ったことは何でもあった。こちらがなかなかレオを見つけられないでいると、ワンとひと声をほえるのだが、それでも見つけられず、レオ、レオと呼ぶとまた、ワンと吠え、なんとか見つけたこともあった。
 あるときは探しても探しても見つからず、いくらなんでもここまで来ないよねと思ったところにいたこともあった。新しく造った駐車場の横に置いた大きな鉢植えの横に、寒中電灯の光に照らされてレオの顔を見た時はびっくりしたが、安堵もした。だんだん狭い所に入り込むようになり、見つけるのが大変になった時期だった。
 その日によってレオの状態は変わり、もうここまで歩けないと思った所まで歩く日もあり、思いがけなく一人で外の道路に出て、ひょこひょこ歩いていたりしてびっくりしたこともあった。
 レオのことであわてたり、驚いたり、心配したり、あれこれ試行錯誤したりが多かったが、今思うと充実した毎日だった。レオがいたからこその日々をなつかしみ、レオにありがとうとまた言いたい。


これからこのブログをどこまで続けていけるかはわかりませんが、その日暮らし的な感覚で、今日のことだけを考え、綴れる限り綴っていきたいです。
 このブログに訪れてくださる方、コメントや星を下さる方、みなさまとの交流を続けていきたい気持ちもあります。ただ、以前のように皆様のブログに訪問することができないことを申し訳なく思いますが、いまのペースを続けたいと思っています。
 レオ亡き今、感傷的な思いとことばがいっぱいのブログに訪れていただくことを恐縮し、心から感謝しております。また、皆様のブログを訪れるたびに、元気や刺激をいただくことが多く、落ち込んでいるときも気持ちをやわらげてくれることが多く、感謝しています。


ブログをはじめた2011年の10月25日にも
咲いていた、ホトトギス
毎年、ほぼ同じ時期に咲き、季節の移り変わりを教えてくれる
昨日撮影した写真


この大輪のダリアは昨秋に買ったもの
この秋は2輪だけ花が咲いた
ブログを始めた日にアップロードした写真のダリアは
昨年冬越しできずに消えてしまった
「春の光」と命名された、きれいなあわいピンク色のダリアだった


裏庭の柿の木
ここ数年でいちばん実がついている


2011年4月のレオ
この頃は道路から庭に上がるスロープをふつうに
上がったり降りたりできた

これも2011年4月のレオ
お正月に買った新しい首輪とリードをつけている

2011年2月のレオ
父がなくなって1週間くらいしかたっていない
わたしの部屋のガラス戸の近く、陽だまりの中で眠っている
地震のときもこのあたりにいた


2010年11月のレオ
8畳間の外廊下で眠っている
カニサボテンの花がそろそろ花開く頃
ここはレオのお気に入りの場所だった


2011年4月のレオ
この頃はまだ家の回りを元気に走り回っていたと思う