木漏れ日揺れる初秋の日に

 今日は中秋の名月。朝から晴天で、雲ひとつない青空がひろがる。
 昨夜は寝る間際に、壁を歩くゴキブリを見つけ、殺虫剤でなんとか退治した。もし部屋のどこかに逃げたら別室に避難しようと思い、仏壇のある部屋に布団を敷いた。だが柴犬レオの遺骨が置いていない部屋は寂しく感じ、いつもの自分の部屋に戻って眠った。愛犬のレオは他界し、遺骨が残されたがその残されたレオのそばに眠ることにいくらかのなぐさめというか、心の安らぎを感じている自分に気づいて驚いた。
 ゴキブリ騒ぎのおかげでもないが、眠りにつく時間がいつもより遅くなり、朝は6時近くまで眠れた。6時間弱の睡眠だ。睡眠があるていど満たされると、体調が格段によくなることを今朝、心身で実感した。
 日が昇ると日差しが強くなったが、少し長めの散歩の後、午前中はお彼岸を迎える準備として、父母の仏壇の掃除をした。レオの仏壇は午後にすることにして、庭に出て、そろそろ剪定をしようと気になっていたベニカナメの剪定も始めた。この夏が暑過ぎたため、成長する力が抑えられたのか、枝の伸び方が昨年より控えめで、それほど剪定は大変でない。昨年は伸び放題に伸びたベニカナメの枝と格闘したような気がする。剪定鋏だけでなく、ノコギリで太めの枝も間引いた記憶がある。今年はそれに比べるとかなりラクだ。
 午後はレオの仏壇をきれいにし(といっても遺骨やお花、写真を載せているボードを拭いて、もとに戻しただけ)、夕方近くになってベニカナメの剪定の続きをした。順調に行けばあと2、3日で終えることができそうだ。
 今夜は中秋の名月なので、近くの和菓子屋さんで月見団子を買い求めた。ススキがないので、紅白の千日紅と、ブルーサルビアを花瓶に生けた。

noibara420さんからいただいたコメントからヒントをいただき、こんな俳句を作ってみた

「お月見や幻のレオもしっぽ振り」

夜の8時過ぎ、洋室の窓からこうこうと輝く満月がよく見えるようになった。しばらく(心の中の)レオといっしょにお月見を楽しみたい。


戸袋に木漏れ日や木の葉の影が揺れる