ネモフィラ、カワラナデシコ、ストックの種まき

 昨夜は夜8時ころ散歩に出たが、卵型のお月さまが薄い雲から明るく透けて見えていた。十三夜の月だろうか。満月はきれいだが次の日から欠けて行くと思うと、安心して見ていられないところがある。これから丸くなる頃の月がちょうどいい。
 明けて今朝も秋晴れの空。早朝は肌寒かったが、太陽が昇ると日差しはまだ強く、こんがりと日焼けしそうだ。
 パソコンに保存してある昨年の同じ頃の写真を見たら、ポット鉢に種まきをして芽を出した写真が何枚もあって、ちょっとあせった。今年はビオラ、チドリソウ(青とピンクの花の2色)、二ゲラ、ヤグルマソウの種をまいたが、芽が出たのは青い花のチドリソウだけ。ビオラはたぶん芽が出ないだろう。ヤグルマギクも種の有効期限を3か月ほど過ぎているので発芽しないかもしれない。あとチドリソウのピンクは昨年の夏に採取した種なので発芽しない可能性が高い。心許無い種ばかり蒔いたので、何か新しく買って蒔いてみよう。
 昨年は父が亡くなり2年目を迎え、気持ちも落ち着き、来春に向けて草花の種をまこうという気になれた。今年は柴犬レオが6月に亡くなり、気持ちはぜんぜん回復していないのだが、レオがいた昨年秋を思い出し、あのときと同じように種をまいてみたくなった。種をまき、芽を出し、冬を越え、春になり花を咲かせてもレオがいないことに変わりないのだが、レオがいた春と同じくらい、いやもっとたくさんの花を咲かせてみたい。わあ、今年の庭もきれいだねとレオがどこかで見ているかもしれない。
 お昼前に近くのホームセンターに車で行き、春から初夏に咲く草花の種を3種と、チューリップの球根を17個(赤、黄色、紫、桃色と白の2色使い)、赤玉土、ソーラーライトなどを買い求めた。チューリップの球根はオランダ産を買うことが多いのだが、今回は国産(新潟産)にした。
 レオがいるときは、庭仕事をしながら、ときどきレオの様子を見に行った。庭仕事を終えた後はレオのいる家に戻り、今夜の食事は何にしようとか、そろそろ散歩に行った方がいいだろうか、などどレオの具合を見ながら考えたものだ。
 なによりレオの姿を見て、さわって、鳴き声を聞いて、(心配することもあったが)心がいやされた。いっしょにいるだけで、ことばをかわさなくても、心が満たされた、そういうレオがいなくなったが、同じように庭に出て土いじりをしたり、草むしりや剪定をしている自分がときどき不思議に思えることがある。わたしは何をしているのだろう、レオはもういないのに、と。


北側の一角に植えた秋海棠がここ数年でいちばんきれいに咲いた
猛暑の夏だったので、何回か水やりをしたが、
ほどよく雨が降ったのもよかった



秋海棠とギボウシ


今日は種まきしたのは、ネモフィラ(白とうすいグリーンのポット鉢に)
カワラナデシコ(浅鉢)、切り花用のストック(巨峰が入っていたブラスチック容器に穴をあけて)


昨年の9月20日の柴犬レオ
朝7時過ぎに撮影