柴犬レオの貯金

 朝、6月のカレンダーから7月のカレンダーに替えた時、レオがいない7月が始まるのだなと思った。 
 先月の15日にこの世を去った16才の柴犬レオ。数年前から、レオ貯金なるものをしていた。お誕生日のプレゼントや、首輪、ぬいぐるみなどのおもちゃを買うために、500円玉を赤いポストの貯金箱に貯めていた。
 この貯金箱には1万円から3万円くらいまでいつも500円玉が入っていて、何か買うときは1万円を残して、それ以上貯まった分を使うようにしていた。
 前にブログで書いたかもしれないが(友だちに話しただけかもしれない)、レオが亡くなる少し前、貯金箱を開けてみて、早く使ったほうがいいかなとふと思ったことがある。まるでレオがいなくなることを予感していたように。ただ、レオのために買うものも少なくなっていたのでそのままにしていたのである。
 その貯金箱にレオがいなくなった後もなぜか貯金を続けている。500円玉を見ると、貯金箱に入れたくなる。なんのために?なにに使うの?理性はそう考えるが、どうしてか貯金をしたいわたしがいる。
 実は同じようなことを亡くなった母に対してもしている。母が残したお小遣い(父に毎月もらっていた)に、わたしはなぜかお金を足して増やしてきた。4倍くらいになった。これも使い道がない。わたしが使うわけにいかない気持ちがある。だがいつか使うかもしれない。命日のお花代などにあてることもできるだろう。
 レオの貯金も使うとしたらお花代だろうか。いや、ずっと貯金箱ごと残しておきたい気持ちもある。


 レオがいなくなり、今日ははじめて庭になった桃の実をスケッチした。まだ色をつけていなのでアップロードはしない。
 こういう俳句を作ってみた。
 「老犬がいない7月桃熟す」
「今日は生き明日は死に行く水無月かな
 「老犬はこの世を去っても愛おしく」

熟し始めた桃


昨年植えた宿根草のシャスターデ―ジ―
株が大きくなり花数が増えた


数日前に花壇に植えたイソトマ
細い葉、涼しげな色の花が夏花壇にぴったり