アジサイ色づく季節に

 今日も梅雨の晴れ間。だがお昼近くから雲が空をおおいはじめた。
 老犬レオはここんところ、朝は早めに起き、おしっことうんちをして、水を飲んでまた眠るという生活サイクルになっている。

今朝のレオ
用を足した後、しばらくガラス戸沿いに歩いていたが
水を飲んだりしてまた眠った

 起きるのは午後になってから。こういうサイクルだと、わたしは出かけられなくなる。最初の食事を食べさせないと、レオを置いてでかけることはできない。買い物くらいはできるが。
 今日は1時過ぎに起きたので、豚のひき肉の肉団子とカブ、ニンジン、サツマイモなどを煮こんだもの、豚肉の薄切り肉を焼いたもの、チーズなどを食べさせた。レオが寝ている間に野菜と肉は煮てある。ひき肉の肉団子を小さめに切り、レオの口に入れるともぐもぐして飲みこんだかと思うと、ぽろぽろ口から出した。肉団子が肉のそぼろになって口から出てきた感じ。何回やっても飲みこまない。床に敷いたマットにそぼろが落ちてくる。
 それを見て不覚にも涙が出た。レオをほっぽり出し、わ〜んと泣きたくなったがさすがにしなかった。スライスチーズに包んで口に入れたりして、少しは食べた。薄切り肉のほうはほとんど食べた。
 必死になって食べさせようとしていると、なんかの糸がぷっつりと切れそうになることがある。気持ちを切り替えなければ・・・・・・。
 家で91歳になる父を介護しているとき、夜中にベッドに寝ている父の前で号泣したことがある。たいしたことがあったわけではない。ベッドの側に寝ているレオを抱き上げて見せてくれと父が言い、わたしがレオを起こすのは嫌だからと押し問答をしていた、そのあげくに泣いてしまった。
 どうしたんだ、どうしたんだと何回も繰り返す父の前で泣き続けた。父にはかわいそうなことしたと思う。どんな気持ちになっただろう。心細く不安になっただろう。娘に頼る家での療養生活(もちろん、看護士さん、医師、ヘルパーさんの助けがあった)なのに、頼る人が突然泣きだしたのだ。
 レオの前で泣いても、レオは不思議がるだろう。どうしたんだろうとやはり不安に思うだろう。
 レオの介護生活はわたしひとりでがんばっているように見えても、いろいろな人に支えられている。駐車場にレオといれば声をかけてくれる人は多い。わたしがいないときレオが道路に出ると、見守ってくれる人もいる。このブログに訪れてくださる方々にも支えられている。感謝です。


 少ししんみりとしたが、悲しくなったのは瞬間で、それ以外は今日も庭木の剪定にいそしんだ。梅やヒメリンゴ徒長枝を高枝鋏で切り、枝を伸ばして見苦しくなった金柑の木も切った。金柑はいま剪定すると花が咲かずに実がならないがしかたない。通路に面したカエデの木もノコギリを使い、かなりすっきりとさせた。カエデの剪定適期は冬から8月くらいまでかなり長い。
 午後遅くはレオといっしょに昼寝をした。睡眠がまとめてとれないので、疲れたら昼間でも(時間があるときは)眠るようにしている。
 伸ばし延ばしになっていたが明日は着物の着付けを近所の奥さんにやっと習うことができる。今夜はレオが落ち着いて眠ってくれるといいのだが。