マーマレードを作った

 
午前中、レオと散歩に行った用水路沿いの道
ここの桜は樹齢が高く、精霊が宿っているのを感じる
今日のレオはこの桜の元、わたしの脚のまわりを歩いた


 今日は肌寒いので久しぶりにエアコンの暖房を入れた。老犬レオは昨夜半1時間くらい起きていたが、薄めた牛乳を飲み、犬用クッキーを5〜6個食べたら、落ち着いて眠った。朝は8時ころ起きたので、家の前の道路に連れ出したら、時間をおいて2回おしっこ。昨夜起きた時しなかったのでたまっていたようだ。
 用をたしてすっきりしたレオを抱いて、用水路沿いの桜並木へ。ちらほら花が散り始めているが、まだつぼみもあり、満開状態。早く咲き早く散る花、遅く咲き遅く散る花。どっちにしても散ることは散る。人の一生も長い短いの違いだけで同じようなものだなと思った。花びらは先に行っているよ、わたしたちも後で行くからねと言いあっているような気がした。
 今日のレオはわたしの脚の回りを歩くだけで離れようとしない。いやできないようだ。そんな長い時間いたわけでもないのに疲れたみたいなので抱いて家に帰った。
 食欲が少し落ち気味のレオに、卵サンドや、豚肉の薄切りを焼いたもの、ポトフの野菜(ニンジン、ブロッコリー、大根)、チーズを少しずつ何とか食べさせた。
 食後、水を飲んで眠ったレオを見てから、駐車場に行くと(何しにいったのか忘れた)、同じ通りに住んでいる奥さんが通りかかり、コンテナに植えた花を見て、これは何?と訊いた。ネモフィラ。ああ、聞いたことあるわ。その後ろに置いてある、ポット苗を見て、これは? カンパニュラだけど、よかったらもっていかない?とわたし。
 2年草なのでこの春は咲かないと思ったが、苗の成長ぶりを見ると咲きそうな感じもしたので、あげようと思った。
 さらに「タツナミソウは植えてあるの?」と訊いてきた。植えてあるわよ、と花壇に案内し探すと、他のグランドカバー植物と勢力争いをしつつ、なんとか数か所で生き残っていた。花壇に一面に咲いている忘れな草を見て、この花は昨年はあったのになくなってしまった、ほしいなあというので、あげることにした。鉢を持ってきたので、スコップで開花中の忘れな草を二株掘り起こし、植えてあげた。カンパニュラも二苗あげた。
 お返しにもらったのが夏ミカンを3個。午後はマーマレード作りにいそしむ。タイトルのマーマレード作りまでの経緯が長くて申し訳ない。
 マーマレードはイチゴジャムやスモモジャムなどジャム作りに比べて、手間が多めにかかる。皮と実の両方を使うから。夏ミカンの皮をそぎとり、細かく刻み、実を袋からとりだすのに40分くらいかかった。皮はさっとゆでこぼして、柔らかく仕上げることにした。以前、ゆでこぼさずに作ったら、皮がぼそぼそした覚えがある。
 皮と実を鍋に入れ、白砂糖とたまたまあったので三温糖を入れ、煮こむと苦みと酢っぱ味と甘みが楽しめるマーマレードが出来あがり。

小さな瓶のマーマレードは、蜜柑をもらった人の味見に


わが家のソメイヨシノも満開
この桜を見ると、母が亡くなった年の春、
植木屋さんが剪定してしまい、
ほとんど花が咲かなかったことを思い出す。
父は桜が咲かなかったことを寂しく思ったのではないか。


忘れな草がいっぱいの花壇
ヒヤシンスも負けずに大きな花房を伸ばした