風が強い一日

 日中は気温が上がったが風が強く、砂埃が舞う。夕方になって、強い風がぱたっと止み、こんどは気温が下がった。
 老犬レオは風が強い間は、ほとんど眠っていた。いちどお昼前に起きたが、水を飲み、食事をした後、あまり起きていなかった。おしっこもしないで眠ってしまった。
 レオが眠っている間、わたしは前に描いたスケッチに色をつけたり、写真を観ながら新たにスケッチして、水彩絵の具で色をつけた。
 サインペンでスケッチし、色をつけていないものがかなりある。後になって色を塗ろうとしても、無理がある。写真を観てスケッチしたときは、その点、時間があるときに色をつけられるのでいい。

写真を観て、青紫色のクロッカスを描いた

 昨日、庭で寝ている老犬レオを描いたスケッチに色をつけたが、光を受けた毛の色の具合や影がどうなっているのかわからず、やはり、その場で色を塗らないとだめだなと思った。ただ、レオは寝ているといっても、身体の位置をよく変えるので、この姿勢を描きたいと思ったら、写真を撮るのがよさそうだ。
 早い夕方に起きたレオを抱いて、駐車場に連れて行った。起きてすぐ外に来たので、家から水で薄めた牛乳を入れた器を持ってきて、外で飲ませた。今日はお昼前に起きてから一度もおしっこをしていない。何か飲ませれば、もよおすのではないかと思った。おしっこをするまで、家に戻らないつもりで、レオにつきあうことにした。
 駐車場にいるだけではレオも退屈かと思い、抱いて近くの橋まで行き、くるくる回って歩くレオとゆっくり時間をかけて家に戻ってきた。倒れそうになったら足で支え、倒れたら抱き起こす、歩きにくい所は抱いて、というようにしてなんとか家まで戻ってきた。それでもおしっこをしないので、また駐車場で粘った。
 レオを見守りながら、わたしはスモモの木の剪定をした。もう花芽がふくらんでいる。上の方に伸び放題になっては後後困るので、花芽が少ない先端の方のまっすぐ伸びた枝を切った。花芽は短めの枝にたくさんつく。
 高枝バサミで剪定していると、レオが道路の方に出ていく。あわてて抱いて駐車場に戻すがまた出ていく。これを数回繰り返した後、また道路に出たので様子を見に行ったらおしっこをしていた。どうも道路でしたかったようだ。
 これでやっと家に戻れる。剪定を切り上げ、レオを抱いて家に入った。 
 この数日、レオが昼間にほとんどおしっこをしないのが気になる。起きて最初のおしっこが夕方近く。夜に1〜2回、夜中過ぎに1回くらい。回数が少なくなってきた。

ひとつだけ咲いた、絞りの八重咲き椿