日曜日の朝

 目が覚めたのは7時半ごろ。
 昨夜の老犬レオは、数日ぶりにまた深夜過ぎ起き、2時間くらい歩きまわっていた。玄関の土間でおしっこをしてからもしばらく起きていた。本箱に顔をつっこみ、抜けだせなくて泣いたりするので、こちらも眠れない。喉が渇いているかなと思い、お湯で薄めた牛乳をあげたら、ぺちゃぺちゃ飲み、その後落ち着いた。
 お腹がすいていたり、喉が渇いていたり、トイレに行きたかったり・・・・何かの要求があるとき、興奮状態が強くなることに気づいていた。
 レオをさしおいて(?)こちらだけ夕食を食べていると、部屋に置いてある倒せるものを、ぜんぶ倒す勢いで歩き回り(といっても壁沿い)、その騒がしさにこちらは食事どころでなく、あわててレオのごはんを作ることがある。レオの要求をさきまわりして満たしていけば、興奮状態を少しは抑えられるのかもしれない。
 さて、日曜の朝。眠っているレオを部屋に残し、雨戸を開けたり、お湯のジャーに水を入れたり、仏壇に供えた水やお花の水を変えたりした。ひとつひとつの動作に音があることを、今朝つくづく思った。
 古い家だから雨戸を開ける音は独特で、これは何十年も変わっていない。ジャーに入れたお湯が沸く音、襖を開ける音閉める音・・・・昔から変わらない音もあれば、仏壇のりんのように新たに加わった音もある。
 わたしを昔に連れて行く音がある。トイレの木製のガラス窓が風にかたかたいう音(アルミサッシでないのでこういう音がする)。日中はともかく、夜中や朝に聞くと、この音は変わっていないなあと思う。もうひとつ、遠くの陸橋を電車が渡るときの音。吹く風の方向で聴ける日と、そうでない日があるがこの音もこどもの頃から聴いていた。

 老犬レオはわたしがいない部屋で、のびのびと眠り、起きたのは11時ころ。トイレのために家の外の駐車場にしばらくいたが、日差しがあたたかいので近くの用水路にかかる橋の上までレオを抱いて行き、歩かせた。くるくる回って歩くが、2周くらいするとわたしの脚に倒れかかるようにする。わたしはレオのそばで、レオが倒れないように脚で支える役に徹した。あと、車が来ないか見ている役も。
 わりとゆっくり目に外にいたのだが、外ではおしっこをしないで、部屋の中でした。トイレシートを敷いてあるところでよかった。


八重の紅梅は満開
そろそろ花びらが散り始めた


クロッカスは咲いても、鳥に啄ばまれてしまうので
写真を撮ってスケッチ
この白いクロッカスの花も写真を撮った翌日、消えていた