薄氷が張った日、老犬レオの絵を描く

 そんなに早起きというわけでないが、雨戸を開けると、メダカを泳がせている水瓶に薄氷が張っていた。ぶるぶる。見るだけで寒さが襲ってくる。
 1月は(氷が張るのは)そんなに珍しいことではなかったが、ここんところ暖かい日が続いたせいか、まだ2月も半ばなのだと思い知る。
 老犬レオは昨夜は、深夜過ぎに寝つき、3時過ぎに起きて1時間半くらい起きていた。そのせいか、午前中、ずっと眠っていた。ときどき様子を見に行くと、眠っている場所が変わっているので、起きて動いてはいるようだ。でもまた眠ってしまう。
 寒いのでフリースとウールのひざかけ2枚をかけて眠っているレオの顔だけを鉛筆で描いた。鼻や口元、髭のはえる毛孔、耳など、いつもよりまじまじと観た。あごを太めに描いたので修正していると、レオは大きく背伸びして、顔をのけぞらせた。わたしの視線を振り切ろうとするかのように。ここで絵を描くのを終了した。
 今日は母の月命日、ひと月前の命日は前日に墓参に行ったので、今回は当日に行きたかった。最近、母を思い出すことが多く、そのこともあって、行きたかった。だが眠っているレオを置いて行くわけにもいかず、午前中は外出できなかった。
 レオが起きたのは2時半で、様子を見に行ったら、部屋の隅に顔をつっこんで立っていた。抱いてレオのトイレと化している部屋に連れて行くと、しばらくしておしっこをした。お湯で薄めた牛乳を飲み、朝ごはんは卵サンドと、しゃぶしゃぶ用の豚肉、煮こんだ野菜、缶詰のビーフシチューを少し。卵サンドはがつがつと食べたが、他のものはあまり食べたくなさそう。でも8割くらいは食べた。
 これから花を買いに行き、墓参に行くのは遅い感じがしたが、行きたい気持ちが強かったので迷っているより行動と思い、車ででかけた。車を運転しながらでかけてよかったと思った。寒の戻りといっても着実に季節は進んでいる。着ている厚ぼったいコートが少しだけ季節外れと思えた。
 
 今日のレオはいまのところ、家の中でトイレをしている。外出する前、レオが眠っているとき掛けていたひざかけをめくったら、大の落し物がシーツの上に。なんとなくどこかでしているのでは思っていたので、あまり驚かなかった。シーツ交換はしたが。外出から帰ると、居間のカーペットの上におしっこ。これも想定内。
 寒いのでレオは一回も外に出ないことになるかもしれない。
 明日は雨になりそうだが、雨が上がったら、レオを外に出せるといいな。