痩せていく老犬レオ

 来月27日で16歳を迎える老犬レオだが、食が細くなったせいか、痩せていくのが気になる。
 昨年春ごろの体重は10㎏を少し超えてたが、その後、数週間食欲がなくなることが数カ月に一回くらいあり、そのたびに体重が落ちてきた。9kg台を保てればいいかと思っていたが、8kg台になり、現在は7.2kgしかない。
 まったく食べないわけではなく、毎日2回は食べるし、これ以外にもちょこちょこと食べ物をあげている。2食では必要なカロリーがとれないだろうと思うからだ。いくら食べさせようとしても、前みたいにガツガツ食べることがなくなった。
 牛肉の薄切りと鶏モモ肉、豚のロース肉、ときどきひき肉、魚もときどき。これらの動物性たんぱく質を中心に、煮た野菜や炒めた野菜、リンゴ、アボガドなどの果物、すりおろした人参や大根などを組み合わせて、レオの食事を作る。炭水化物として、ペンネやパン、さつまいも、ごはんなどから一種類どれかを加えることもある。
 このような手作り食にあきたのか、しかたなく食べているようなそぶりを見せることもある。今日は目先が変わったのものを、と思い、食パンの耳を細かくサイコロ形に切り、バターで炒めたものや、豚ひき肉とリンゴの砂糖煮を詰めたパイを焼いてみた。
 どちらも食べたが、特にパイの方はガツガツと食べた。やはり、気に入ったものは食べるようだ。だからといって、毎食、ミートパイを食べさせるわけにもいかない。
 レオを久しぶりに見たほとんどの人が、やせたのね、と驚く。わたしもやせていくのに気づいているが、毎日見ているとやせている状態に慣れてくる。
 久しぶりに見た人の驚きがレオの衰えを物語っているのだろう。やせたのね、と言われ、気持ちが沈んでいくのを感じる。やせてもレオはレオなのだが、回りの人の目にレオがどう見えるだろうかということも気になる。それはわたしが見ないようにしている現実なのかもしれない。

 桃の木の下に植えたクロッカスが次から次へと咲いている、と喜んだのもつかのま、昨日、きれいだなと眺めた白いクロッカスが今日は無くなっていた。花びらが数枚、散らばっていた。鳥かもしれない。やっと咲き始めた花が鳥たちに啄ばまれているようだ。プリムラ・ジュリアンはつぼみも食べられている。
 そんなにえさが足りないなら、と思い、昨年作った野鳥のえさ台に、冬ミカンの輪切りとメイプルシロップを水で薄めたものを置いた。
 これで、花を食べるのはやめてね。

ワスレナグサのつぼみがほころび始めた
つぼみはピンク色を帯び、開き始めの花はピンク色、咲き進むと淡い青紫色になる