雪に折れた水仙を切り花にした

 大雪の日から二日目、庭には名残の雪がぽつぽつと見られる。

 気温は下がって、日陰の道路では雪が凍り付いて残っている。

 近所に買い物に出かけた以外は日中はずっと家にいた。午前中は洗濯機を2回回したが、陽ざしが昨日より弱く乾きがよくない。

 洗濯と同時並行で午前中から部屋に掃除機をかけ始め、お昼になったので中断した。

 昼食後、掃除をしていたのを忘れていた。掃除機を自室に置いてあとで続きをするつもりだったが、夕方近くになり、自室のドアを開けてそうだったと思い出し、掃除を仕上げた。

 薄日がさす庭に出て、毎年、クロッカスが咲くあたりを見て回った。桃の木や蝋梅、スモモの木が植えてある一角である。昨年より、芽の数が少なくなった。すっかり消えてしまった場所もある。できればホームセンターに行って芽出しのクロッカスを買ってきて、植え足したいのだが連休中に行けるだろうか。

 クロッカスが少ない早春の庭はなんか寂しい。春の先手を切って、けなげな花を咲かせるクロッカスはいつもわたしをなぐさめ、時には励ましてくれたから。

 例年よりたくさん花を咲かせてくれた(と言っても15本くらい)日本水仙の細い茎が雪の重みで折れているのを見て切り花にすることにした。折れたところから切っていると、香りが矢のように飛んできた。瞬間香ってすぐ消える、このはかなさが好き。顔を寄せればずっと香っているが、さっと触れるような香り方が好きだ。

 

雪だるま女男(めお)に作れり女(をみな)には乙女椿の帽子かぶせて

 

体温なき木々の華やぎ降り積もる雪をこの日の装いとして

 

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夕方撮った花壇の写真、まだ雪が残っている

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千両にもたれかかって雪の重みにも折れなかった水仙が2本ほど

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蝋梅のつぼみがたくさんついている、花が開きかけると鵯のえさになる