老犬と過ごす2月の第三日曜日

 2月ももう半ば過ぎ。早いなあと思う。朝は水がめに氷が張り、あまり霜柱が立たない裏庭にもばりばりの霜柱ができた。朝の冷え込みは厳しいが日中は風がなく、日差しがでたので過ごしやすかった。
 老犬レオもわたしも早めに(といっても8時ころ)起きた。昨夜も3時ころ、一度起きて廊下を歩き回っておしっこをしたが毎度のことなので、一回くらい起きるのはそれほど気にならない。
 朝起きてからも、レオのおしっこは家の中だったが、ちょうどタイミング良くトイレシートをガムテープで止めて敷いたところにしたので、ラッキーと思い、レオも拍子抜けするくらい、機嫌が良いわたし。
 水も飲み、朝ごはんもまあまあ。鶏肉のグリル焼きとペンネ、野菜の煮こんだもの。昨日買ってきたチーズパンに卵の黄身をつけてあげたら、かなり長い間、口をぱくぱく動かして飲み込まない(飲み込めない?)ので、軍手をつけて口から取り出そうとしたら、嫌がった。しかたないので、見守ることにしたがほどなく、飲み込んだようだ。パンはクロワッサンのようなサクサクしたものしか飲み込めないのだろうか。
 午前中、庭に面した部屋(レオのトイレでもある)で日にあたりながら眠っているレオをスケッチした。レオは身体を支えてくれるものがあるところで寝ることが多い。つまり、部屋の隅とか端である。起き上がるとき、起き上がりやすいし、安心感があるのだろうか。
 レオをよく観ると、かなり痩せてきて、腰(後ろ足の付け根あたり)にあるふくらみがすごく目立つ。そこだけ毛の色が薄い。
 はじめてレオをサンペンでスケッチしたが、途中で姿勢を変えてしまい、未完成になったものもある。鉛筆だと消して描き直せるがサインペンが消せないので、はじめから描き始める。4枚くらい描いたが、顔を反対側に向けて眠っている姿勢のスケッチは難しかった。顔を描く方が全体がよくまとまる。
 午後は日差しが暖かだったので、レオ家の前の道路に出した。ふらふらしながらも少し歩いた。ブロック塀に寄りかかるレオの毛をブラッシングした。若い時ほど毛は抜けないがそれでも小まめにしないと、毛玉ができそうだ。
 午後おそくなってから、レオが眠っている間、鉢植えのクリスマスローズをスケッチ。これは叔母さん(母の妹で同じ日に他界)の形見の鉢物で、受け取ってから4年、毎年良く咲いている。下向きの花なので、レンガなどを積んだ上に鉢を載せて、下から観るようにして描いた。

 日が落ちたら急に冷え込んできた。庭に面した部屋のアルミッサッシに身体をくっつけるようにして眠っていたレオは、起き上がると、よろよろ歩き部屋のあ真ん中に来たが、がたがた震えている。外に近い所で眠っていたので冷えたのかも、と思い、ほら暖かいよと声を掛けながらフリースを着せたら、こてんとまた眠ってしまった。この冬、レオに防寒着としてフリースを作ったのはほんとうによかったと思っている。

本棚に鼻をつけて眠っている


鉢を描いたら、ごちゃごちゃしたので
花と葉だけにした