これも耳鳴り?

 昨日から一転して、春のようなおだやかな一日。
 昨夜の老犬レオは3時過ぎから4時ころまで起き、おしっこをした後、眠ったのでわたしもいっしょに眠り、朝寝坊した。レオが起きたのはお昼前。
 陽気がいいので近くの用水路沿いまでレオを抱いて行き下ろすと、くるくる回って歩いた。昨日、レオの毛並みを見たら、古いムートンのように毛が束になって、このまま放置するとフェルト状の毛玉になりそうだった。
 で、今日はいつもより念入りのブラッシングをした。日の下で見ると、レオの毛は昨日見た時より、だいぶいい状態で、これなら毛玉にならずに済むと思った。自分がしたおしっこの上に引っくり返ったり、水や牛乳を飲むときあごから胸にかけての毛が濡れたり、外に出ればよく倒れるし、汚れることが多い。シャンプーはあまりできないので、小まめにタオルで拭いたり、ブラッシングをしている。
 お昼ごろ家に戻り、レオを部屋のの中に入れると、バラの剪定の適期であることに気づいた。あまり遅れると芽が展開してしまう。その前にしないと、と鉢植えのバラを剪定し始めたら、二つ目の鉢に向かっているとき、ふらっときた。これぐらいでめまいか、とショックを受けたがやめることに。
 レオの朝ごはんを食べさせ(食欲が落ち、食べる量がいつもの7〜8割くらい)、自分の昼ごはんを終えたころから、耳の底に妙な音が響く。車がバックする時の音にも似ているし、ガステーブルにやかんを置きっぱなしにし、水が無くなった時の警報音にも似ている。かすかな音。だが台所で、そんな警報音を出すものはないように見えた。
 さきほどのめまいと結びつけ、耳の調子がおかしいので、妙な音が聞こえるのかと思った。いつも、心臓の鼓動に合わせたリズムの耳鳴りがしているが、さらに新しい耳鳴りが加わったのかと思ったのである。
 台所にいるとその耳鳴りがするのが妙だが、そういうことにして、気分を変えるため、午後は庭で絵を描いた。suki117さんのブログで、サインペンで下絵を描く方法を知り、試してみたくなった。
 細めのサインペンを使い、コンテナに植えたパンジーと、つぼみがふくらみ赤味が増していた沈丁花を描いた。
 いつもの2Bの鉛筆とはだいぶ雰囲気が違うのでうれしくなった。ただ、こちらは鉛筆と違って描き直しができない。書き直しができないこともまた、いいところがるある。迷いがなくなるから。


 さて、2枚の絵に色をつけ、家に戻り、台所に入るとさきほどの音がする。だが今度は気づいた、冷凍庫の扉がほんの少し開いていることに。これだったのである。気のせいでもなく、新たな耳鳴りでもなかった。
 きちんとしめると音は消えた。