このごろの老犬レオ

ツリー形に剪定したピラカンサの鉢植えに
松ぼっくりを飾り、クリスマスツリー風に
 

 12月末で15歳と9カ月になる、柴犬のレオ。毎日のブログでレオについて触れない日はないが、その日その日の様子を書きながらも、どこかで大切なことを書いていない気がした。
 朝起きた時、調子が悪いのはいつものこと。今朝、レオにフリースを着せ、家の前の道路に出たがほとんど歩かないし、おしっこもしないので家に戻った。家の中に抱いて入れた後、わたしが庭のはき掃除をしていると、玄関から出てきた、庭の通路で休んでいる姿を見て、つくづく老いたなあと思った。身体がふたまわり以上、縮まったようだ。小さくなった顔は人間のようなしわはないが皮膚がたるむのかふけた感じで、疲れ果てたという表情があった。ちょっと前までは、年とったとはいえ、顔つきにかわいらしさが残っていた。
 調子が悪いのだろうか。老化もすすみ、脳の神経の病気もすすんでいるのかもしれない。くるくる回って歩くのは前と同じだが、前よりころぶことが多くなった気もする。転び方もでんぐり返しのように顔を下に向けてころぶときもあれば、部屋の隅に後ろ立ちして頭をつっこみ、背中をそらすようにして倒れることもある。
 夜、隣で眠っていて、頭をそらして背伸びをするような感じ(アイススケートイナバウアーのような姿勢)で、わたしに頭をのせてくることがある。ここ数日は、夜眠っているとき、仰向けになり、手足を空でばたばたさせる姿勢を見せるようになった。横向きに手足を伸ばして寝ていて、手足をバタバタ動かすのは、若い時からよくあった。これは犬が走っている夢を見ているときだ。

 昨夜は廊下に置いたシャコバサボテンの鉢を引っくり返し、根鉢がすぽっと抜け、廊下が土だらけになった。わたしは思わず、バカバカバカと連発してしまったがすぐ冷静になり、老いて身体の自由がきかないレオが哀れになった。だがカーッとなる、わたしの性向はなかなか抑えられない。カーッとなって冷静になるのも早いのだが、なんとかコントロールしたいものだ。

廊下から庭を眺める、レオ
ネクタイネックレスをしている

廊下の端で前足をひっかくような動作をするレオ

庭の通路でひと休み
12月に入って、レオの画像を一枚もアップロードしていない
ことに気づいた
今日は一気に3枚掲載した

 月曜日に隣家に妙な車の出入りがあり、胸騒ぎがした。車にストレッチャーをしまうところを見たので、どきっとした。ただ、その夜、隣家の2階の玄関にクリスマスリースが飾ってあったので、気のせいと思うことにしたが翌朝、なくなっていた。やはり・・・だった。
 その方は、レオを家の前の道路で散歩させていると、「大変ですね」とよく声をかけてくれた。11月初めころ、回覧板を家に届けに来た時、花壇を見て「いつもきれいにしていますね。その白っぽい葉っぱの草は花が咲きますか」と言った。イワミツバだ。「白いレースみたいな花が咲きますよ」と答えた。奥さんが骨折で入院した時、最初の何日かは毎日、病院に通っていた。亡き父と重ね合わせるところもあり、道で会えば声をかけるようにしていた。
 急なことだったようだ。