やられたー

 昨夜の老犬レオは、3時少し前に起きた。おしっこをすることが多いので、部屋の外に出すと玄関の土間に降りて、後ろ足でたち、靴箱を前足でかりかり引っ掻いていた。
 喉がかわいているかも、と思い、用意しておいた薄めた牛乳をあげるとわりと飲んだ。しばらくして土間のタイルの上におしっこしたので、抱き上げてカーペットを敷いた、トイレと化している部屋に入れ、手足と身体についたおしっこをざっと拭いてから、タイルに水を流してきれいにした。
 おしっこをしても眠る気配がないレオ。少したってからまた薄めた牛乳を飲ませると意外と飲んだが、眠りそうもない。
 レオを部屋に置いたまま、わたしは自分の部屋に戻り(といっても廊下ひとつで隣り合っている部屋)、布団の中に入り、お腹がすいてるかもしれないから何か食べさせようかななどと考えていた。
 憶えているのはここまでで、いつのまにか眠ってしまったようだ。目が覚めたら朝7時ころ。隣にいつもいるレオがいない。すぐ部屋に置いたままなのを思い出し、ガバッと立ち上がり、ドアを開けるとレオが座布団の上で眠っていた。
 急いで抱き上げ、布団の中に寝かせたがレオの身体がしばらくふるえていた。手足は冷たくないので身体が冷えているわけではないようだ。ふるえがおさまるまで添い寝をし、起きて雨戸を開けるため、仏壇が置いてある部屋へ。
 廊下側の障子を開けると・・・・、ガーン。目に入ったものが信じられなかった。土が廊下にぶちまけられ、鉢植えが引っくり返っている。花も散乱。 
 昨夜、4時間近く、レオを部屋に入れたまま眠っていた間に、こういうことが起こっていたのか!
 レオを入れたままにした部屋と廊下はつながっていて、古い家で建てつけが悪くなり、仕切りの扉があるのだが閉めても少し隙間がある。レオが入らないよう、古毛布を詰めておいたが、それをはずして廊下に入ったようだ。
 よくよく見ると、鉢はひとつだけ土がすべて外に放り出されているが、後の鉢は引っくり返っているだけで土は出ていない。無傷の鉢もひとつあった。
 ほうきで土をはき、鉢に戻した、挿し芽をしたシャコバサボテンの苗が散乱しているので集めて元に戻した。
 土を掃き集めた後、古いタオルで廊下の土を拭きとった。ほぼ元通りになるまで、どのくらいかかっただろうか。
 この廊下にレオはよく入ろうとするが、植木鉢があるので入れないようしていた。レオにとってなんで入れないのか、わからないだろう。
 気温も上がってきたので、鉢を外に出そうかと思っていた矢先のことだ。
 掃除をしながら、レオが自由に廊下に入れるようにしよう、と思い始めた。
 足がすべらないよう、四角形のカーペットを敷きつめよう。
 お昼近くレオが起きて、水を飲み、食事をした後、ホームセンターに行き、30センチ角のカーペットを24枚買ってきた。午後は敷き詰め作業をした。
 すべりにくくなった廊下をレオは歩き、夕方、さっそくおしっこをした。拭きとるだけできれいになる。これはレオにもわたしにもよさそうだ!

挿し芽をして根を伸ばしたシャコバサボテン
拾い集めて植えなおした



TVによると東京では今日、桜が開花したようだ
桜の花を見る時間はなかったが、
わが家のスモモの花もだいぶ花開いた
明日はレオと用水路沿いの桜を見に行こう