夜中から朝まで3〜4回起きた、老犬レオ

 昨夜の老犬レオはかなり頻繁に起きた。いちいち時計を見ていなかったが、3〜4回くらい、30分から小一時間くらい起きていただろうか。
 こちらもこの状態に少しずつ適応(?)してきた。もう、そのたびに起きて防寒具を着て、レオを外に出すことはなく、起きたレオを部屋の外に出すだけにした。
 部屋の外は廊下で、玄関がすぐ近く。そこでレオは玄関の土間に降りたり、上ったり、廊下を歩いていた。園芸用品などを入れてあるカラ―ボックスに頭をつっこみ、いろいろなものが倒れる音がしたり、出られなくなり泣くこともある。
 そういうときは起きて、レオを引き出す。そのうち、土間でおしっこをすることもある。動きがとまり、土間の隅などに頭を下にして立っている状態になったら、抱いて部屋に入れ、寝かせる。疲れたのサインだから。
 こんなことを繰り返した夜だった。
 いつもより長い時間、布団の中にいたので、眠った時間は細切れの睡眠を合わせると5〜6時間になっているかもしれないが、これだけ細切れだと、朝起きても疲れが残っている。
 で、今日も午後、1〜2時間昼寝した。レオは裏庭に面した廊下の隅で爆睡していたのでそのままにして、わたしは自分の部屋で眠った。レオの泣き声で目が覚めた。ドアと壁の間に入って出られなくなり、泣いていたので、引き出した。

 朝、犬友だちより電話があり、電話は別の要件だったが話しはかわるけれど、と前置きがあり、共通の知り合いの犬が死んだことを話してくれた。レオより1歳以上若く、レオが大好きだった女の子だ。レオだけでなく、どのオス犬たちからも好かれていた、モテ犬だった。今年はわたしもレオも一回も会ったことがなく、昨年はレオ抜きでわたしだけがそのわんこに数回くらい会ったことがある。レオより、ぜんぜん元気で、まだまだ長い散歩を楽しんでいた。
 今年になり、会っていないが、風の便りに、手術をしたことや、後ろ足が弱ってあまり歩けなくなったことを知っていた。どうなんだろうな、と思ってい矢先のことだ。名前ははなちゃんという。もう一回、レオは会いたかっただろうな。レオと仲良くしてくれてありがとう。

 夕方、車で駅前のスーパーマーケットまで行った。北の空、家々の屋根の間から燦然と輝く星が見えた。わたしの目に乱視があるのかもしれないが、八方に光が伸びていて、その輝きは他の星とは違っていた。時間とともに東の空の上方に移動していた。これは金星だろうか。
 テレビで、今日の東京の日没後の残照が残る景色を見た。富士山がくっきりと眺められた。数年前まではほとんど毎日、レオと近くの河原に散歩に行っていたが、この時期は晴れるとテレビと同じような富士山の夕景を見ることができた。こういう季節がやってきたのだなとなつかしく思いだした。

 今日はわたしの体調はそれほどよくないが、レオの体調もあまりよくない。ただ、レオは食事だけは朝も夜もふつうに食べた。朝遅く起きた後、日差しが注ぐ家の前の道路に出して、ブラッシングをしたが、ほとんど歩かなかった。夕方も夜も外に出しても歩かず。身体のふらつきがひどい。いまも隣の部屋(すぐ見えるところ)で横になっている。元気な時は、身体が斜めになりながらもあちこち、歩き回るのだが。