晩秋の庭

 昨夜のレオは少し落ち着いていた。
 夜早めに床についてから、2時ころ起きたので、立ち上がらせて廊下に出したら、玄関の土間に降りておしっこ。廊下を歩き始めたのでまた興奮モードに入ったのかと思い、雨が止んでいた外にレオを連れ出した。が、道路にうずくまり、歩こうとしないので抱いて家に戻った。今夜はそんなに興奮していないみたいで、ちょっと廊下を歩いた後、抱いて布団に入れると、寝ついた。その後、朝まで一度も起きないでレオもわたしも眠った。
 レオが比較的落ち着いていたので、わたしの体調の少しだけ上向いた。朝起きてからレオを家の前の道路に出したが、わたしの脚をゆっくり回るだけ。それでも30分くらいいて家に戻った。その後はずっと家にいた。朝のおしっこは朝ごはんを食べた後、カーペットを敷いた部屋の中でした。よくする所なのでいつもは敷いていあったトイレシートがたまたま敷いていない時だった。
 午後、レオが眠っている間に近くの床屋さんで髪のシャンプーをしてもらった。お風呂に入って髪を洗うと、さらに湯冷えしやすいので、しばらくは外で洗うことにした。
 床屋さん夫婦から商店街の内部事情をいろいろ聞く。後継者がいないこと。商店街振興会に入る店がだんだん少なくなっていること。商店街の街灯も振興会に入っている店が負担しているが、店を出していても負担をしない店が増えていること。
 話しを聞いていると、そう遠くない将来、この辺りに住む高齢者は買いもの難民になるかもしれないと思った。わたしも毎日の買いものをどうするか、真剣に考えなければいけなくなるだろう。今は商店街と、車で行くスーパーマーケットやホームセンターを使い分けているが、できればもっと地元の商店街で買い物をするようにしようかとも思った。ただ。ホームセンターのほうが価格的には助かるのだ。
 帰ってくると、レオはノートパソコンを置いている炬燵のそばに寝ていた。パソコンに接続しているコードが身体にぐるぐる巻きになり、マウスが後ろ足に巻きついていたので、ほどいた。充電中のケイタイがコンセントごと引き抜かれ、隣の部屋にころがっていた。
 レオは歩いているとき、コードの中に身体をいれてしまうことが多い。数日前は、コードを引っ掛けてしまい、ノートパソコンを炬燵から落してしまった。
 いつもはコンセントから抜いて引っ掛けないようにしてでかけるが、今日は隣の部屋の隅でぐっすり寝ていたので、大丈夫だろうと思ってでかけた。床屋さんでゆっくり時間を過ごしたこともあるかもしれないが、いろいろ話せてよかったと思っている。

ドウダンツツジの紅葉

こちらもドウダンツツジ、よく観ると葉っぱの色は赤一色ではなく、
オレンジ、黄色などが混じり合っている

紅葉したユキヤナギ
 

モミジはますます紅くなった


 床屋さんに行く前、晩秋の庭を見回った。モミジの紅葉はいちだんを赤みを増し、ムクゲの葉が黄色を帯びて落ち始めた。柿の木の葉は丸坊主まであと少し。
ブルーベリーや落葉ツツジの葉も紅葉したが、いちばん鮮やかな赤に染まっているのはドウダンツツジ。なんでこんな色になるの?と聞いてみたくなるほど美しい。ユキヤナギの葉も赤くなり、その隣ではツツジの葉が赤い。こちらのツツジは落葉ではないのに、こんなに赤くなって大丈夫なのだろうか。
 冬枯れの庭になる前の、色鮮やかに変身した庭。そんなに長くはないが、楽しめる間は楽しみたい。日々変わる庭を眺めるだけのゆとりが、今日はあったのかもしれないな。
 レオは夕方は道路でおしっこ。少し目を離したら、駐車場に止めてあるわたしの車の下に潜り込んでしまい、行方不明になったかとびっくり。しっぽをつかんで引き出した。車の下に潜るのはかなり危ない。もう一台の車の下に潜って、わたしが気づかなかったら、家人はレオがいると気づかず、車を発進させる恐れ大だ。庭に放していても、いろいろなところに注意しないといけなくなってきた。