近くの菊花展に行く

 今日は日差しがぽかぽかして、風がない小春日和の一日。老犬レオも昨日とは違って調子が良いみたいで、玄関から外に出したら、少し目を離したすきにひとりで道路まで出てしまった。家の前の道路をひとりで歩いているのを見て、元豆腐屋さんのおじさんが家まで来て、宅急便の車が来て危ないよと教えてくれた。
 わたしも道路に出てしばらくレオといた。豆腐屋さんのおじさんが菊の栽培をしていて、その花を商店街のお店で見たことを話すと、池上本門寺で菊花展をやっていて、そこに出展していることを教えてくれた。
 明日まで、というのでさっそく午後からでかけた。レオは朝ごはんは7割ほどしか食べなかったが、おしっこもうんちもしたし、お湯で薄めた牛乳もたくさん飲んだので
でかけようという気になった。前から菊の栽培に興味があって、厚物や管物など本格的な菊作りはともかく、小菊をきれいに仕立ててみたいと思っていた。できれば元豆腐屋のおじさんに教えてもらえればと思っていたので、この機会に、どのような菊を作っているのか見たかった。
 車で20分くらいの所にあるが、途中、ホームセンターに寄り、植え替え用の花苗を買った。球根も2種類買った。小型のユリ(長太郎ユリ、テッポウユリの変種のようだ)とガランサス・エルウェシ―(スノードロップ)。この時期、球根を見るとつい買ってしまう。
 菊花展の会場に着いたが、元お豆腐屋さんの名前を知らないことに気づいた。受付にいる人たちに訊ねると、すぐわかり、その中の一人がお豆腐屋さんの展示菊まで案内してくれた。管物という大菊で、文部大臣賞をとっていた。
 案内してくれた人は親切に、素人のわたしの素朴な質問にていねいに応えてくれた。菊栽培の知識も少し得ることができた。菊のさし芽は5月か6月にするようだ。大きな花を咲かせるには一日中、陽があたる場所で栽培する。厚物と呼ばれる大菊は特にそうらしい。つぼみが出てきた頃につくアブラムシは、やはり薬剤で防ぐようだ。
 秋になると、なぜか菊の花が見たくなるが、花を咲かせるには半年の期間が必要なのだ。
 池上本門寺の周辺は紅葉がきれいだったが、ちらっと見ただけで家路を急いだ。

大菊の管物

いろいろな小菊や古典菊が展示されている

 家に帰るとレオは起きていた。水をやったり、トイレがしたいかもと思い、外に出してあげた。お昼御飯を食べないででかけたわたしは急にお腹がすいて、レオの世話どころではなくなり、おしっこをなかなかしないレオを家に戻し、買い物に行き、大急ぎで自分用とレオ用の夕食を作り、レオに食べさせてから、わたしも食べた。
 レオは夕ごはんはたくさん食べた、ブロッコリーのゆでたもの、ごはん、鶏手羽先のゆがいたもの。
 レオをトイレのために頻繁に外に出しているが、外に出したときにおしっこをしないで、家に戻ってくるとおしっこをしたくなることが多く、すごく疲れる。完全なすれ違いだ。外に出して5分以内におしっこをしてくれると、うれしくて涙が出そうになる、バカみたいだが。