10月最後の日〜ハロウィーンの日に

 
秋の八百屋さん(イタリア・アレッツオ)

明日から11月。暦に合わせたわけではないだろうが、急に朝晩の冷え込みが強くなった。
 愛犬レオはなぜか昨晩、最近ではいちばん元気になり、リードをつけて歩くと、くるくる回ることなく、いっしょに歩いた。
 ここ2週間くらいは家の前の道路か駐車場、わたしが抱いて近くの用水路にかかる橋まで行くのがせいいっぱい。ブロック塀やわたしの脚を支えに立っているのがやっとという状態で、時々調子がいいと支えなしにふらふらと歩くくらいだった。
 昨晩は深夜前に小一時間くらい、外に出て歩いたり、休んだりした。空の真上に満月がこうこうと照っていた。
 レオは歩けなくなったり、歩けるようになったり、食べなくなったり、食べるようになったり、を繰り返して、下り坂を下っているようだ。レオの状態が良くなっても、その前にあった良い状態よりは衰えている。
 昨年の同じころのレオは、くるくる回るという症状はあったし、歩けなくなったり、元気になって歩いたりの変化を繰り返していたが、家の中でそそうをすることはなかった。
 庭に面した板の間(いまはカーペットを敷いている)に置いてあるソファとアルミサッシの戸の狭い隙間は、レオのトイレと化してしまった。よくおしっこをするので、昨日からトイレシートを敷いておいたが、今朝、どうかなと見るとおしっこをしてあった。いつしたのか見当がつかない。昨日は何回も外で用を足していた。
 新しいシートに替え、お昼に1時間ほどでかけて帰ってきたら、またシートにおしっこをしていた。ここはお気に入りのトイレみたい(?)だ。狭いすきまに入ると、身体が左右から支えられて用が足しやすいのかも。狭い所に入り込み、出られなくなり、しかたなくおしっこをするとも考えれれる。
 ここをトイレにしてくれれば、わたしも(どこでそそうするかわからない)前よりは、でかけやすい。
 わたしの回りの人たちは、レオがいなくなった後のわたしをいろいろ心配しているようだ。ことばの端々でわかる。そういう気持ちが伝わってくると、わたしはとても寂しくなる。レオがいるのに・・・・・・・。レオがかわいそう・・・・。生きているんだよ。レオは。
 だが回りの人たちがそういうふうに思うのもわかる。


 夕方の散歩で、家の駐車場にレオといっしょにいると、ハロウィーンの扮装をしたこどもたちが30〜40人くらいこちらに向かって歩いてきた。どこに行くのかと思っていると、姪が現れて、お菓子を配ると言う。車の入っていない所にこどもたちがぞろぞろ集まり、全員に配った。最後に「thank you」と子供たちの合唱。そうか、英語で感謝の気持ちを伝えるのか。
 魔女の帽子をかぶったり、オレンジ色の服を着たり、お姫様の扮装で決めたり・・・・・・。6軒くらい訪ねて、お菓子をいただくらしい。
 レオは突然現れたおおぜいのこどもにも動じることなく、いつもの感じでわたしのそばにいた。しっぽを踏まれないよう、途中で抱き上げたが。


昔撮影した上の写真をもとに、ハロウィーンの絵を描いた