11月最初の日は長い一日だった
[朝起きたのはまだ月が出ている4時]
隣で寝ている老犬レオが顔を起こして起きたがっている気配に目が覚め、手を貸して立ち上がらせた。外で新聞配達のバイクの音がする。
時計を見ると4時だった。トイレに行きたいのだろうと思い、道路にいっしょに出ると、すぐ用を足した。
上空には満月の翌日の月が照っていた。十六夜というのだろうか。
[掘りごたつを出す]
レオもわたしもそのまま起きることにして、レオもわたしも朝ごはんを食べる。わたしはガーリックトーストとヨーグルト、レオは鶏手羽先をゆがいたもの(骨は取り除いて)、合挽き肉のハンバーグ、チーズ、野菜をゆでてミキサーにかけたもの。完食した。
食後、レオは気持ちよさそうに眠った。朝は肌寒かったので、掘りごたつを出すことにした。掃除機をかけたり、テーブルの上のものを片付けたり、うるさくしてもレオは眠っている。
父がいた頃はふたりで手分けして進めた作業だが、ひとりでやる。亡き母はいつも別の部屋で掘りごたつを出す作業しているわたしたちを見ていた。
炬燵を出し終える頃、レオが起きた。
[金木犀を剪定する]
昨年は10月16日に金木犀を剪定した(日記に書いてあった)。今年の16日は金木犀が満開の頃だった。花も終わり、そろそろ剪定かなと思っていた。金木犀の剪定適期は花が終わった後から年内まで。11月になると、冬越しのための花壇の手入れがあるので、木の剪定はなるべく早くすましたかった。
庭に出るとレオも出たがったので、外に出すと裏庭の方に歩いた。道路に出ることはなさそうなので、レオの様子をときどき見ながら剪定をすることにした。
脚立を運び、上に上がって剪定。園芸書によると、今年伸びた枝を、一節か二節残して切る。言い方を変えると、2枚か4枚の葉っぱを残して枝を切るのだ。
ただ、見た目を揃えるためには深めに切ったほうがいいところもある。ときどき、木から離れて樹形を見ながら切った。
レオは裏庭で歩いたり、休んだりしていた。
[午後、急に疲れが出る]
午前中、金木犀を半分弱くらい剪定して、残りは午後にすることにした。午後、お昼ごはんを食べ、しばらくして庭に出て、剪定の続きをしようと脚立を移動し上ったが、木の上の方は太陽の光がまぶしくて剪定できない。
下の方だけ切って、上は後まわしにした。終えて家に入ると、急に疲れが出て、炬燵に入ってごろんと横になる。レオも同じ部屋で眠っている。そうか、朝起きてから12時間近くたっているのか。疲れて当然だなと思ったら、さらにどっと疲れに襲われ、ぐっすり眠った。
[ライバル犬のリュウ君が死んだ]
1時間くらい寝たら、二世代住宅の上に住む姪のこどもに起こされた。鍵を忘れたので、1階から入りたいとのこと。玄関の戸を開けてあげた。
レオも起きたので、家の前の道路に出た。あまり歩かず、ブロック塀によりかかっている。そこに同じ柴犬のリュウ君の飼い主さんが通りがかり、「レオ、がんばっているな」と声かけてくれた。
リュウは死んだ。先月末に。誕生日を迎えて3日目だった。15歳と3日だ。死ぬ3日前から水も飲まず、食べず、老衰みたいなものだ。
リュウ君とレオはすごく仲が悪く、道で会えば、お互い威嚇しあうのが常だった。こどもの頃から仲が悪く、元気な間はずっといがみあっていた(?)。
だが、死んだと聞いて、涙が出てきた。レオのそばで、玄関先に座り、泣いているとレオがどうしたのというように身体を寄せてきた。
リュウ君の飼い主さんは「レオ、もっとがんばれ。死んだらみんなが悲しむぞ」と言って立ち去った。
[今日も割と元気だが変な声で泣くレオ]
レオは夕ごはんを食べると、なんとなく落ち着かず、変な声で泣き、外に出たがる様子。だがわたしも夕食をとりたいので、我慢してもらい、食後、急いで道路に出た。月があまり空の高くない所に出ていた。家々の屋根で隠されるくらいの高さ。今日は月で始まり、月で終わるのだなと思った。
さっきよりレオは歩くようになったので、リードをつけて商店街の方へ行った。
おかげさまで食欲は出てきた。食べないときは毎日のようにレオが食べそうなものをスーパーマーケットに買いだしに行っていた。よくあんなことができたなと今は思う。わたしも必死だった。その疲れが今になって出てきたような気もした。
だがレオは反対に興奮状態のスイッチがオンになった感じで、食欲がなかった頃より起きている時間が長く、外に出たがることが多くなった。
まともにつきあっていると、こちらの体力が持たないよ。
いろいろあった一日だったが、ブログ友がわたしを男性だと勘違いしていたことには、笑ってしまった(失礼!)
ブログを書いているのが男性か女性かで、同じことを書いても意味合いが変わってくるかも・・・・・・。
早朝6時ころ、花壇に植えたヘリオトロープの葉っぱに白露がついていた。
葉の縁の露はまるで真珠のような存在感があった。
さわったら、ころっと手のひらに乗りそうな・・・・・
等間隔でついていて、ネックレスのようにも見えた
デジカメのバッテリーを充電中だったので、絵に描いた
「白露を葉の縁に飾るヘリオトロープ」