秋の庭で老犬レオは昼寝

 おだやかな秋の日は今日も続く。いまいち調子がよくない老犬レオ。昨夜は夜半過ぎに起きたので、トイレかなと思い、外に出したが違っていたみたいで、しばらく外にいて部屋に戻った。
 腕枕をして寝かせると、小刻みに震えている。寒いのだろうか。布団をかけてあげた。レオが震えている間、こちらは眠れなかったがいつのまにか眠ったようで、次に起きたのは朝7時ころ。レオの震えはとまり、気持ちよさそうに眠っていた。
 レオは起きたのは9時過ぎで、起きがけに歯ぎしりをしてなかなかおさまらなかったので、抗てんかん剤を飲ませた。前回飲ませてから27時間たっていた。
 今朝のレオはやはり調子が悪く、なにかに寄りかかっていないと立っていられない。駐車場のブロック塀に寄りかかって歩いている。寄りかかるところがないと、身体が傾いて小回りに回って歩く。見ていて危なっかしい。
 あまり外にいても疲れるのでは、と思い、抱いて家に入れたがすぐ外に出てしまった。いっしょに道路まで行き、しばらくして部屋に戻った。
 朝ごはんは手作りのごはん(牛肉と、ゆでた野菜をつぶしたもの)はあまり食べず、牛肉だけを3〜4切れ食べただけ。小麦胚芽パンをトーストして、バターを塗ったものは気に入ったみたいで、パンの耳以外はぜんぶ食べた。水で薄めた牛乳も飲んだ。
 午後になり、わたしが庭で出るとレオも出たがったので、裏庭に出した。レオの様子をときどき見ながら、剪定した夾竹桃をゴミ出し用に短くカットする作業をした。カットした短い枝を3束に束ね終えて、レオの側に行くと、裏庭でよろよろしながら小回りに回って歩いている。ときどき、倒れるとそのまましばらく休んでいる。植木鉢に寄りかかり、倒してしまうのでレオが歩かないところに移動させた。
 そのうち、地面に横たわり、眠ってしまった。蚊がレオを襲うので、蚊取り線香をたいた。
 久しぶりにレオを描いてみよう。春から初夏にかけて、レオと裏庭でよく過ごした。そのときのことを思い出しながら、スケッチした。ときおり、ソメイヨシノの枯れ葉がはらはらと舞い落ちる。季節は変わったんだな。
 少し痩せた感じがする。柿の葉の間から光が射し、レオの毛がきらきら光っている。おだやかな秋の日に、庭で眠るレオは幸せそうに見えた。



裏庭で眠るレオをスケッチ



満開の金木犀、濃い香りが漂う