9月最後はおだやかな秋の日

 朝方は雲が空をおおっていたが、だんだん雲がとれて秋の陽射しがたっぷりと降り注ぐ。庭木も草花も寒くなる前に体力を蓄えておこうと、せいいっぱい葉っぱをひろげて光の恵みを享受している。落葉樹はそろそろ落葉の準備に取りかかる頃だろうか。ソメイヨシノの葉はもう落ち始めている。
 種をまいて芽を出した矢車菊は植え替えたばかりなので、半日陰で養生している。植え替えていないニゲラやネモフィラの芽生えたばかりの幼芽は、おだやかな陽射しをしっかり受け止め、根を張ろうと健気にがんばっている。
 朝、家の前を近所の知り合いのお年寄り犬が通りかかったので、いっしょに歩きながら飼い主さんと話した。この方の家には老犬のほかに若い犬がいて、2匹を連れての散歩である。年をとった子は6月に16歳の誕生日を迎えたが、食欲にむらがあり、飼い主さんは悩んでいる。最近、高熱を出したので血液検査やエコーーなどの検査をしたが原因がわからず、解熱剤や抗生物質など対症療法でなんとかおさまった。白血球の数値が高いのでどこかで炎症をおこしていることはわかるのだが、それがどこかわからないそうだ。犬の場合は、CTの検査は全身麻酔を必要とするため、老犬には負担が多く、これ以上の検査は獣医師さんもすすめないとのことだ。
 ゆっくりとしか歩けず、距離も短いが外に出たがることが多く、夜寝る前は3回ほど散歩をすると言う。この話を聞いて、昨年亡くなった柴犬レオのことを思い出した。レオも外でおしっこをしたいわけでもないのに、よく外に行きたがった。あれはどういうことだっただろう。今でもわからない。ただ、犬は息が苦しいなど体調が悪い時、気をまぎらわすために外に出たがることもあると聞いたことがある。もしレオがそういう理由で外に出たがったのだとすると不憫な気がする。
 午後は思がけなく疲れが出て父母の仏壇がある部屋で昼寝をしてしまった。寝るつもりはなく、横になって休もうとしたらいつの間にか眠っていた。柴犬レオがいた頃、この部屋でときどき昼寝をしたが、目覚めると他の部屋にいたはずのレオが横に眠っていることがあり、そのことを思い出した。




昨日は近くの特別支援学校に足を運び、学校内の菜園で採れた長ナスとモロヘイヤを買った
30センチ以上あるナスを描いてみた
太い鉛筆でスケッチして、水彩色絵具と水彩色鉛筆で色をつけた
ナスの色は、マゼンタとウルトラマリンを混色し、
濃淡をつけた