おだやかな秋の日、夾竹桃の剪定を始める

 樹勢の強い夾竹桃が駐車場横に植えてある。昨年もかなり剪定したつもりだったが、伸び放題に伸びてしまい、花が咲いている初夏から夏の間、左右に広がる枝がずっと気になっていた。
 剪定に適した時期は、花が終わった後の10月なので、今日から剪定を始めた。植木鋏ではなく、ノコギリで太い幹をぎこぎこ切ることにした。
 上に、左右に、大きく膨張したような夾竹桃の下のほうをよく見ると、太い幹や太い幹の途中から出た細めの枝が錯綜している。これを半分以上、できれば3分の2ほどを切ってしまいたい。今の3分の1くらい残ればいい。
 切りやすい幹からノコギリで切ったが、5本くらい切ったところで、もう疲れてしまった。夾竹桃は切りやすい木で、腕の太さくらいの幹でもわりとらくに切れるのだが、それでも上を向いてノコギリを使うのは大変。次は脚立を使って、ラクな姿勢でノコギリを使えるようにしよう。
 今日切った幹をゴミとして出すために、短く切ってまとめる作業を同時並行でしながら、1〜2週間くらいかけて剪定することに決めた。

伸び放題の夾竹桃

このくらいの幹を5本くらい切って、やめた


 昨日は雨が降ったが今日はおだやかな秋の一日。夕暮れの空には、はけ雲やひつじ雲が広がり、飛行機雲もアクセントをそえていた。日中は、庭に面した板の間には木漏れ日があたり、暑くもなく寒くもない、ここちよい空間をつくっていた。
 朝9時半ころ起きた老犬レオは、起きたばかりはふらつきが見られたがそんなにひどくない。玄関の扉を開けたら、ちょっと目を離したすきに自分で道路まで出てしまった。
 朝ごはんをふつうに食べた後、しばらく部屋から部屋へ歩いていた。抱き上げて、木漏れ日の板の間に連れてくるとそこで夕方まで眠っていた。ノミにくわれた尻尾のつけ根のはげた部分は水をふくんだガーゼできれいにしてから、リンデロンを塗った。てかてか光っていた赤みが消えて、だいぶ落ちついたようだ。
 抗てんかん剤を飲んでいないが、ときおり(今日は夕方)歯ぎしりを起こすがひどい発作にはならない。薄氷を踏むような気持もあるが、なるべくゆったり構えて、歯ぎしりをしているレオに対しては落ち着かせるようにあごをなでたりしている。こちらがあわてたり、不安がっていると向こうに伝わりそうな気がするから。

木漏れ日の中、眠るレオ。
これからは日向が気持ちよい季節に・・・・・




 アガパンサスを植えた大きな鉢の脚元を見ると、ポット鉢が置いてあり、小さなひょろひょろした芽がたくさん出ていた。アッ!と思った。台風のとき、ここに置いたことを思い出した。青紫色のチドリソウのタネを9月半ばくらいにまいたが発芽しないので、あきらめて、ここに放置した。
 (チドリソウは)忘れたころに芽を出した。自分のまいたタネ、という格言(?)を思い出した。どこかでタネをまいたが忘れていたものが芽を出しているような気がした。いいものならいいが、困ったものだったら、どうしよう。
 間延びした芽は早く日に当てないと丈夫な苗に育たない。さっそく日向に移動し、3分の2くらいを間引いた。
 チドリソウが芽を出したので、この秋はネモフィラ、カンパニュラとあわせて3種の草花をタネから育てることになる。来春の花を夢見て。

青紫色のチドリソウの芽
同じ日にまいた他のタネより2週間以上遅れたので、
まいたことさえ忘れていた!