友だちと花火を見る

 今日も午前中、午後と庭仕事をした。
 午前中は柚子の夏の間に伸びた枝を切った。3〜4センチもある棘が枝から飛び出ているので軍手をはめ注意深く切った。それでも棘は手を容赦なく刺す。痛て、とつぶやきながらの作業。
 脚立に上って作業中、駐車場の前の道を通りかかった友だちと脚立の上から話し、後で電話をして遊びに行くことにした。
 昼食後は夾竹桃の剪定をした。ノコギリで太い幹を何本も切る。木質がやわらかく切るのはわりあいと簡単である。ただ、切り落とすのは一か所切ればすむが切った幹を短くするときは何回もノコギリで切ることになり、こちらは思ったより大変な作業。
 作業を途中でやめて友だちの家に行った。
紅茶をいただきお菓子や友だちが娘さんのために揚げたという鶏のから揚げやフライドポテトをつまみながら話した。
 夕方6時近くになると友だちが今日開かれる花火大会に行ってみようかと誘った。
 多摩川の河川敷で開かれる花火大会は昨年までは8月に開催されていたが昨年花火大会の当日、激しい雷雨に襲われ、秋に開催されることとなった。雷雨に襲われた花火大会の模様をテレビで見たがすさまじいものだった。滝のような雨が降り、浴衣姿のひとたちがずぶぬれになった。
 今日は雲が多い天気だが風は強くなく、花火日和といえるだろう。ただ河原は風が冷たかった。花火大会はいつも夏だったので変な感じがした。
 友だちと土手の上の道路を歩きながら花火を見て、途中立ち止まりしばらく見た。風が冷たくわたしが咳き込みはじめたので友だちが帰ろうと言ってくれて帰った。
 友だちの家で夕食をごちそうになり、9時頃までテレビを見た。
 いつもご家族と花火大会を見に行く友だちだが、今年は来る予定だった家族が風邪をひいたり、他の友だちと行くことになったり、ひとりで花火大会の夜を過ごすことになったとのこと。それでわたしを誘ってくれたようだ。
 柴犬レオが元気な頃は犬友だちとよく花火大会を見たが10年くらい前からはひとりで見ることが多かった。それでも家に父がいたりレオがいたり、老犬ももこがいたりしてとりわけ寂しいとは思わなかった。犬たちがいなくなってからは誰かと見に行こうと思うより、犬がいてくれたらという気持ちの方が強かった。
 今夜友だちと花火を見たことは思ってもいなかった展開。ひとりで行動することに慣れてしまい、誰かといっしょということが不思議な感じがするようになった。そんなわたしだが楽しい時間が持てたことに感謝。