障子に和紙を張る

張る 昨日は晴れて障子張り日和だった。午後から割れたガラスの代わりに買い求めた和紙を張った。
 和紙を買ったお店に、障子を外さないで張れるかどうかきいたら、一枚だけなので外さなくても大丈夫、和紙もあらかじめ、張る大きさにカッターで切っておいたほうがいいと言われた。
 張る部分を水で湿らせた布巾で何回も拭いて、汚れをとった。乾かす間に、和紙を切ったが、糊しろを大きくとった、これはあとで正解だとわかった。 
 次は薄力粉と水で、糊作り。水を粉の5倍くらい入れて、火にかけ、箸でかきまぜながらどろどろになるまで煮詰める。煮詰めたものを氷水で冷やし、荒熱を取り、こんどは水で薄めて、ハンドミキサーでかき混ぜる。箸についた糊がボタッではなく、ツツツーと落ちるくらいの濃度にして出来あがり。
 和紙を張る部分に糊を筆で塗ったが、後で糊が少ないことがわかった。
 上のほうから和紙を張って、下の方にだんだん張っていくが、紙の重みで上の方が糊づけされず、はがれてしまう。糊の量が少ないのだ。紙が糊を吸いこんでしまう。
 もう一度、糊を塗り直した。こんどはたっぷりと。
 再チャレンジ。まず上を張って固定ないと、下の方は張れない。なんとか張れた、少しずつ、和紙を下の方にもっていく。しわにならないよう、左右がずれないようまっすぐに。
 左右がどっちかに寄ったりして、なかなかまっすぐにならない。だがここもなんとかクリア。最後は下の部分を張り付ける。
 左側に少ししわが出来たし、糊が紙に付かず、浮いた部分ができた。浮いたところに細い筆で糊を入れ、指で何回も押して張りつけた。
 最後に霧吹きで紙を湿らせた。
 左のしわはとれなかったが、まずまずの出来と思うことにした。
 糊しろを大きくとったのはよかった。けっこう張りにくかったので、糊しろが小さいとうまく張れなかったと思う。障子のように桟がないので、糊しろが大きい方がしっかり張れるし。
 和紙を張ったところは、老犬レオが食事をする場所に近いので、レオには悪いが、食事をする場所を変えた。
 張ってしまうと、ガラス替わりの和紙はだいぶ前からそこにあるように部屋に馴染んでくれた。手間をかけて張った甲斐がある。
 ただ、少しずつであるが、母が亡くなった時、父が亡くなった時から、家の中や庭が変わっていくのが寂しい感じもする。心の中には、2008年1月に母が他界する前の家や庭、父母、愛犬レオがずっとそのままあるのだが、目の前の現実は変わっていく。
 時々帰っていくところとして、心の中にあればいいかな。


和紙を張り終えた東障子
丸い部分は補修したところ
霧吹きの湿りが乾くと、ピンと張り、
思ったよりしっかりした仕上がりになった

庭に面した板の間を歩くレオ

張る前



昨夜は珍しく、老犬レオが夜中(1時過ぎ)に起き、部屋の中を歩き回った。何回も狭い隙間に頭から入り、出られなくなり泣くので、その都度からだを引き出し、抱いて横に寝かせたが、嫌がってすぐ起きてまた歩き回った。
 そのうち、部屋を出て廊下を歩き回り、玄関のたたきに降りて、ごろんと横になった。もうタイルの上は寒いだろうと抱き上げて横に寝かせたら、そのまま眠った。
 わたしのからだがむず痒く、レオのノミがまだいるのではないかと思ったがそのまま眠った。翌朝、ノミとりコ―ムで犬の毛を梳いたがノミがいないので、別の原因で痒いのだなと思った。じんましんの持病があるので、また出たかと思ったが、今日は痒くないので違うようだ。
 昨日はレオの散歩中に知り合った人に、レオが少しやせたねと言われた。今朝はお向かいの奥さんにわたしがやせたと言われた。レオはノミがいて眠れなく猛暑などもあって、食が細った時期があったのでやせたようだ。でも今は食欲が戻ってきたので大丈夫。
 わたしは一時体重が増えすぎたので、ごはんなど炭水化物を少なくするようにして体重を減らしたから。奥さんはレオの世話でやせたのではないかと心配していたが事情を説明すると、納得してくれた。ただ回りからどう見られているか、最近ほとんど気にかけていなかったので、レオの世話がかなり大変でやつれたのではないかと傍からは見えたことが、自分は疲れているのだろうかと自問するきっかけになった。
 ときにはお休みもしないと。