お彼岸の入り

 今日はお彼岸の入りなのに、あいにくの雨。5年前まではお盆もお彼岸もほとんど関係ない生活を送っていた。だが今はお墓参りに行かなくては、と思う所が何か所もある。ただ、外出があまりできないので、心の中でお参りするにとどめている。
 近くにある父母のお墓にだけは、足しげく通っている。父は生前、老犬レオとわたしに向かって(というよりレオに向かって)、「お墓参りに来るんだよ」とよく言っていた。気持ちをくんでレオとよくお寺に行ったが、今年の春くらいからレオがお寺まで歩くのは無理になった。車で連れて行くことはできるが、そんなにまでして、という気もどこかにある。だが一回くらいは車で行ってみようかな。
そのレオは昨夜は12時過ぎに寝たが、寝場所を変えながら、眠り続け、今日は午後3時半ごろ起きた。あまり調子が良くない。起きてすぐはなかなか立ち上がれず、少したってから家具に寄りかかるようにして立ち上がった。抱いて玄関の外に出すと、植木鉢や植え込みにからだを預けるようにして歩き、裏庭におしっこをした。
 首輪とリードをつけて、わたしの両脚の間にレオをはさむようにして、家の前の道路まで出た。こんどは駐車場に大のほうをした。その後、お隣の植え込みに寄りかかるようにして少し歩き、もたれて座った。
 空を見上げると、川鵜が30羽くらい、隊列をくんで空を渡っていく。
 レオと近くの河原に散歩によく行っていた頃を思い出した。ちょうど今ころの季節だったのだろうか。川に川鵜の大群が押し寄せ、上ってきたアユの漁をする。集団であゆを追い詰める作戦だ。そのまわりには漁の上手な川鵜のおこぼれに預かろうと、サギが何羽も集まる。
 漁を終えた川鵜が、石がごろごろした中州に2本足で立ち、大きな羽をひろげてぱたぱたしながら、乾かしている光景はなんともユーモラスだった。
 レオの散歩をしながら、四季折々の河原の自然に触れることも楽しみだった。今頃はクズの花が甘い香りを放ち、ノカンゾウのオレンジ色の花が咲いているだろう。その後は土手沿いに植えたサクラ並木が見事な紅葉で目を楽しませてくれる。
 あまり長い時間は外にいることなく、家に戻ったレオは、今日初めてのごはんを8割くらい食べた。水や、水で薄めた牛乳も飲んだ。ドッグフードも少し食べた。



わたしが目覚めた早朝の5時頃から、午後3時半頃まで
ほぼ、この場所で眠っていた
身体をずらす程度の動きはあったが
 


これは昨日の写真
9月も半ば過ぎになり、朝顔がたくさんの花をつけた