涼しいような蒸暑いような

 涼しいと蒸し暑いは真反対の意味だと思うが、今日は実感として両方ともを感じた。
 雲が多く、時折激しい雨が降ったかと思うと止み、強い日差しが出て、しばらくするとまた雨が降る。風は涼しいのだが、日差しが出ると蒸し暑い。夏と秋がおしくらまんじゅうをしている、そんな一日だ。
 数日前に播いたネモフィラのタネが芽を出した。ニ種混合のネモフィラだ。その芽の小ささにため息がでる。これを育てて、来春咲くようにするには、すごく手間がかかるような気がして。
 7〜8年くらい前は、10種近くのタネをまいて、根気よく育て、花を咲かせて楽しんだものだが、今のわたしにはとてもそんなことはできない。
 なんでも、そのときだけにできることがあるようだ。そのときだけにできることは、そのときにめいっぱいやっておく。できる時間がずっと続くこともあるし、いろいろな理由でできなくなることもある。そのときはそのときだ。
 花が咲くとき、実が熟すときがあるように、そのときをとらえて楽しむしかない。できそうもないことを無理してやることはない。
 同じ日にまいた他のタネはまだ芽を出していない。ネモフィラは買ったタネだが、他のは初夏に採って置いていたものだ。芽が出る保証はない。この暑さなら、発芽にそんな時間はかからないと思うのだが。

 昨日は老犬レオより、こちらの体調がおもわしくなく、ほとんど一日中、伏せっていた。行く予定だったお墓参りも取りやめ。前日用意した花は花瓶に活けておいた。
 夕方になり、だいぶ回復したので、墓参に行けるかなと思ったが、歩いて7〜8分のお寺にさえ歩いて行く気にならなかった。
 で、今日の午前中、レオが寝ている間に行ったのだが、活けておいた花を見てびっくりした。もう傷みかけていた!オカトラノオの花だ。土曜日に買ったときはとても元気そうに見えたのに。こんなに花の痛みが早いのも、やたら湿度が高い気候のせいかもしれない。
 墓地はお彼岸前の静けさに包まれていた。それでも早めに墓参に来る人もいると見えて、きれいな花が供えられたお墓がいくつかあった。
 お昼前、弟が北海道に旅行に行ったとのことで、お土産持参でやってきた。ラクレットというチーズと、花畑牧場の生キャラメルがけポテトチップ。ありがとう。レオにも、大好きなドッグフードを3箱も買ってきてくれた。レオはチーズも好きなので、パンといっしょにあげるつもりだ。
レオのノミ騒動を聞いた弟は「大変だったな」と一言。レオをなでて、かゆくてかわいそうだったね。レオのノミは完全におさまったわけではなく、今でも一日数回、くしで梳くとやはり、ノミがとれる。ただ、夜、眠れないということはなくなった。こちらも根気よくやるしかなさそうだ。


ネモフィラの芽


この暑さの中、元気なジャカランダ
今年も花は咲かなかった


できれは雨の音や風の音を聞き、
木漏れ日に包まれながら
ごろごろして一日を過ごしたかった