チャドクガの逆襲

 椿の花が終わり、新芽が伸びる前、庭に植えた椿の木のほとんどにチャドクガの幼虫(毛虫)が発生した。目についたものは、殺虫剤で駆除したが、やはりぜんぶは駆除しきれなかったようだ。
 チャドクガの毛虫は真夏は姿を消し、秋口になるとまた発生する。9月に入ったのでそろそろかなと思っていたが、今朝、なんのきなしに庭の通路沿いに植えた椿の木を見たら、葉っぱが異常に食われている一角があり、よく観るといるわいるわ・・・・・・・・。葉の裏や細い茎にまだ小さい毛虫がぎっしりはりついていた。
 伸長式の剪定バサミで、毛虫のついた枝を切ったが、ゴミ袋に入れる前に毛虫が糸をひいて通路に落ちた。しかたなくそのまま通路に枝を落し、殺虫剤をかけた。
 その向かいの木にも毛虫を発見。奥の枝なので枝を切っても、毛虫が落ちる可能性が高いのでそのまま殺虫剤をかけた。
 今年は少し毛虫の発生が早い気がしたが、もう残暑はほぼ終わったのかもしれない。というより朝夕が涼しくなったので毛虫が発生したようだ。チャドクガの毛虫は暑さには弱いみたいで、日が照る日中は日陰になっている太い枝のほうに避難していることが多い。朝や夕方になると、葉っぱのほうに出てきて、食害する。
 6本の椿の木に毛虫を見つけ、駆除したが、これからは毎日、チェックすることにした。
 毛虫が大きくならないうちに駆除したい。大きくなればあちこちに広がるし、食べられる葉っぱも多くなる。
 猛暑でやや疲れ気味なのに、暑さがひと段落したら、こんどは毛虫との闘いか。
 チャドクガ退治で気をつけないといけないのは、老犬レオがいることだ。最近、庭に放すと前より行動範囲が広くなった。ありとあらゆるところに出没する。
 ヘビがいそうな庭の隅や、隙間に身体をつっこんだりもする。レオの手足や毛に毛虫の死がいでも触れたら、かぶれるかもしれないし、レオは大丈夫でも、家に入って毛虫の毛を部屋に落すとわたしがかぶれてしまう。
 死んだ毛虫が葉っぱから落ちてくることもあるので、椿の木の下に行かないように注意しないといけない。

 レオには部屋の隅や狭い隙間に入ろうとしたり、昼夜逆転の生活になったり、くるくる回って歩いたりなど、犬の認知症と思われる症状がある。だが新しく学習をする能力はかなりあり、最近、庭の通路からではなく、家をぐるりと回って(遠回りして)、駐車場経由で外に出るルートを新たに覚えた。
 一度覚えると何度でも試してみたくなるようで、今日もチャドクガ退治に夢中になっている間に(わたしには見えない)そのルートで家の前の道路へ脱走。
 いないのに気付き道路に出ると、はねるような妙な足取りで商店街のほうへ行くレオの後姿を見つけ、追いかけた。
 4〜5日前は、夜暗い庭で姿が見えなくなり、懐中電灯片手に探したら、ベニカナメモチの木とアガパンサスの大鉢の間に電灯の明かりにぼおーと浮かぶレオの白っぽい顔を発見し、こんなところに!、とびっくりした。ベニカナメモチの垣根伝いに家の周りを歩いて、外にでようとしたが、疲れて休んでいたのだ。


左が柿の木、右が椿
チャドクガがいるかと見に来たら、
クモの巣が太陽の光で虹色に輝いていた
この椿にはいまのところ毛虫はいないようだ