白木槿(しろむくげ)

 昨夜の老犬レオは、夜中過ぎに起きて、家の前の道路でおしっこをした後、しばらく部屋と廊下をうろうろ歩き回っていた。わたしもしばらく一緒に起きていたがいつのまにか寝てしまった。
 そんなわけでレオが起きたのは翌日の12時半ころ。わたしは8時ころ起きた。朝から曇っていたが、突然雨が降り出し、雷が鳴っている。激しい雨はおさまったのかなと思うと、また降りだし、かなり長い間降っていた。雷も遠くで鳴っていたのが近づいてきて、それとともに雨も激しくなった。
 雨が降り出す前、浴室の窓から外を眺めると、白いムクゲが咲いていた。ええ!と驚いた。わが家にはムクゲが大小とりまぜて十数本あるが、うすいピンクの花びらの中心に濃いピンクの色が入った品種だけしかないと思っていた。白いムクゲがあるとは思っていなかった。
 昨日も近所の保育園の庭に白いムクゲ(八重咲きだが)が咲いているのを見て、いいなあと見ていた。
 このムクゲの木は思えば昨年は花が咲かなかった。一昨年はどうだろう。はっきりと憶えていないが咲いていないかもしれない。
 家の裏手で、ベニカナメの剪定と、草むしり、レオを探しに来る以外はあまり来ない場所に植えられているとはいえ、白いムクゲの木があるとは今日の今日まで知らなかったのだ。不思議でしかたない。
 だが今日、庭で白いムクゲを見ることができて、すごくうれしかった。大げさに言うと、どこか遠くにいると思った青い鳥が自分の家にいたのに気付いたような感じ。


木槿(しろむくげ)雨に打たれてなお涼し

木槿(しろむくげ)何年ぶりの逢瀬かな


雨が降る前に撮った白いムクゲ
ソフトフォーカス?それともピンボケ?
カメラがおかしいのか。
わたしの撮り方がおかしいのか。


 今日は近くの川の河川敷で花火大会がある。近くといっても家から3〜4キロメートルくらい上流である。ただ、河川敷に行けば見えるので、7時半ごろ、レオを(かわいそうだが)玄関脇にリードでつないだままにしておいて、でかけた。河川敷まで5〜6分。土手を走る玉堤道路も交通規制をして、歩行者天国になっているので、道路から眺めた。レオのことが気になり、30分もしないうちに戻った。
 レオは大きな鉢植えと戸袋の間に顔をつっこんで、顔が土で汚れていた。
 花火に行く前に30分ほど庭を歩かせていたが、今度は家の前の道路に出た。あまり歩かないので家に戻り、夕ごはんを作ってあげた。鰯をグリルで素焼きしたものと豚肉を少し、煮こんだ野菜をつぶしたもの。ほとんど食べた。
 食後、また外に出る。さきほどより歩いた、斜めお向かいのご主人がレオをかまってくれた。レオはのどや頭の後ろをなでてもらい、ごきげんという顔つき。
 暑さのせいか、病気のためか、レオは着実に衰えている。歩く距離が短くなるし、歩き方もおぼつかなくなる。少し前までは、あそこまで歩いたのに・・・・・・・・。この3年くらい、ずっと「少し前までは・・・・・・」と思っていた。こうしてできることがだんだん少なくなってくるのだな。それでも少しでも歩いてほしいと思いつつ、レオを外に出し、時間をかけて見守るのである。

トレニアの花。
丸くころんとした花がかわいい。
この写真もピントがあわないがこれは
夕方撮影したから