老犬レオのごきげん顔

 今朝の老犬レオはここ1週間くらいでいちばん調子が良さそうだった。7時半ごろ起きたが、起きたばかりによく起こる歯ぎしりの発作もなかった。裏庭を歩いていたが、家の周りをぐるりと回って自分で外で出ようとした。
 調子が悪い時は道路に出ようとしないし、出てもいちばん近道で行く。今日は遠回りで歩くだけの元気があったようだ。
 風は涼しいが日差しは強く、日陰を選んで商店街まで歩いて帰ってきた。といっても100メートルくらいの距離。でも朝はここんところ、ずっと調子が悪く、家の前の道路に出ても歩かず、庭に戻っていたので今日はいいほう。
 なかなか家の中に入ろうとしないので、駐車場でブラッシングをした。これから秋口にかけてかなり毛が抜ける。気持ちいいのだろう。口をあけて、笑っているレオをパチリ。
 思えば最近、あまりこんな顔しないなあ。歯ぎしりをして、口からあわをふくんだよだれを流すレオや、眠っているレオがよく見る顔だ。あと、夜、灯りを落した部屋でくるくる歩き回り、すきまに入ろうとする興奮顔のレオ。目つきがちょっと違う。なにがあっても眠らないぞという顔をしている。
 だから、ブラッシングをして、うれしそうな顔のレオが見られて良かった。
 家に入ってから、抱いて膝の上にのせてなでたら、相好がくずれるという表現にぴったりの顔になった。


ブラッシングが気持ちいいのか、ごきげんなレオ