ひと部屋大掃除

 老犬レオのサインに気づかず、なかなか外に出さないときなどによくおもらしをする部屋がある。
 木の床だがその上に1畳くらいのカーペットを2枚、ビニール製の敷物を一枚敷いた上に、さらに3畳の広さのカーペット敷いてあり、尿が下まで沁みて、いくら拭きとってもなんとなく臭うので思い切って、掃除をした。
 まず、部屋に雑多に置いてあるものを整理。父親が使っていた電動式の殺虫剤用噴霧器、病気になってから飲んでいた経腸栄養剤「エンシュワ・リキッド」、ミネラルウォーター、なぜかお正月用のお飾り、庭木剪定用の鋏が8〜9本・・・・・・使えそうなものは物置にしまい、いらないものは捨てることにした。栄養剤は燃えないゴミの日に出せるだろうか。あと、破棄するため、3年前くらいに紐でまとめたわたしの本が40冊ほどそのままになっている。
 大きな信じられないほど古いソファは、粗大ごみに出すかどうかしばらく考えることにした。母が亡くなった後、父は母と一緒に買いに行ったと言って、このソファを捨てるのを嫌がった。家で葬儀を行うため、不用のものを整理したかったのだが。
 つぎに、床に敷いてあるカーペット類をすべてはがした。4枚ともコンパクトにたためば燃えるごみの日に持って行ってもらえる大きさになった。木の床を雑巾で拭き掃除。汚れを取り除くまで何回もやった。見違えるほどきれいになった。
 ぴかぴかになった木の床の部屋は庭に面して、4畳弱の広さがある。木の床はレオにとってすべり、足腰に悪いので、新しいカーペットを買うことになるかもしれない。ただ、またレオのトイレになるのは嫌だなあー。
 木の床を見ると、遠い昔が思い出す。四半世紀前くらいまでは、なにも敷かず、母がよく箒で掃除していたように記憶している。この部屋で母はミシンをかけて、いろいろなものを作った、カーテンや座布団カバー、枕カバー、エプロンなどの小物類、わたしが幼い頃は洋服もほとんど手づくりだった。
 当時の箒だろうか。使い込んだ箒があったので、これでしばらくはこの部屋の掃除をしてみたい。


梅の木の根元にこぼれタネから咲いたインパチェンスを花壇に植え替えた
インパチェンスアフリカホウセンカともいう