掘り炬燵をしまう

 日中は気温が上がった。半袖でもいいくらいだがまだ長袖を着ている。
 浴室の天井や壁の高い所に黒いカビがつきはじめ気になるので、長い棒に取っ手付きのスポンジをつけて拭き取った。水拭きできれいになった。
 さわやかな風を部屋中に吹き渡らせようと窓という窓を開けた。一年に数度しか開けない窓も開けた。老犬ももこがいた夏に開けた窓は開けなかった。洋室の窓で父母がいた頃も一度も開けなかったが柴犬レオやももこがいた夏に風を入れるために窓を開けたことがある。
 そろそろ掘り炬燵を片付けようと5月に入ってからずっと思っていた。過去のブログを見て、いつ頃しまったのかを確認すると5月のはじめから遅い時で5月24日というのがあった。
 なんとなく体が重く、どうしようかという気持ちはあったが晴天に誘われて午前中、浴室の掃除のあとに掘り炬燵を片付けた。
 あまり急がずにのんびりと片付けをした。炬燵布団のカバーやラグを洗濯し、居間全体に掃除機をかけてから掘り炬燵のやぐらをはずした。コンクリートの床にほこりがたまっていたので掃除をし、ヒーターややぐらを中に仕舞い、半畳分の畳を上にはめた。
 大きな夏用のラグを敷いて、夏用の卓を置いて、部屋の衣更えは終わった。
 午後は午前中の掃除や片付けで疲れたためか、3時頃から自室で休んだ。眠るわけではないが横になってテレビを見た。最近、午前中にまとまった庭仕事や掃除をすると夕方近くになり疲れが出てひと休みしないと夜までもたない。ちょこちょこやっている分には大丈夫だが、もうひとりのわたしがほしいくらいやることがたくさんあるのでついがんばってしまう。無理がきかない年齢になったのだ。

 老犬がをりし五月に開け放てし窓その後は開けることなし

 掘りごたつやぐらはずして床に積むほこり掃きとり五月に仕舞ふ

 堀り炬燵 家族の歴史を見守りて深き飴色のやぐら