レオがいなくなり3週間

 昨日は午前中、雨が降ったり止んだりの天気。午後は雨があがり、風があった。
 昨日はレオの三七日(みなのか)。他界してからちょうど3週間だ。あんなに長い間、いつもいっしょにいたレオのいない暮らしがこうして続いていることが信じられない。夢か現かという心境になる。一日何回も号泣していた最初のころよりは少しは落ち着いたが、今でもなにかにつけて涙が出る。思い出した内容によっては、床に頭をすりつけてレオに泣きながら詫びる。 
 昨日もあることが起こり、そんな気持ちになった。午前中はいつものとおり、レオの思い出をたどる散歩をし、午後からレオが亡くなってからはじめてでかける(買いもの以外)予定があった。
 でかける1時間くらい前に(どうしてこのタイミングかはわからないが)、わたしの部屋の外に敷いた一畳ほどのカーペットのしみが大きくなっていることに気づいた。
まさかと思ったが、床に鼻をつけて嗅ぐと、尿のにおい!こころなしか湿っている。すぐさまカーペットをはぐと、裏側についた滑り止めのラバーが赤茶色に変色していた。木の床も同じように変色。
 カーペットをぜんぶ取り除き、水拭きした。このカーペットにはもともとしみがついていた(だいぶ前のレオのおしっこの跡だ)。だから気づかなかった。時間の経過で、もとのしみの大きさよりしみが広がり気づいた。もっと早く気づいてもよさそうなのに。ここを日に何回(20〜30回くらい)歩く。というのは玄関を上がったすぐの所なのだ。家を出入りすれば必ずここを歩く。でも気づかなかった。
 そのことをレオに詫びた。レオのことを生前、よく見ていなかったように思えたからだ。特に最後の2週間ほど。わたしにしては珍しく、着物の着付けを習うために人に会ったり、家に友だちが来たり、梅の収穫をし、それをいろいろな人に配るため会ったりなど、忙しい日々だった(もちろん、仕事をしている方に比べればそうでもないと思うが)。疲れも出て、注意力散漫というか、観察力も落ち、レオのお世話もほどほどになっていただろう。このタイミングでレオが高熱を出し、死んでしまったと思った。
 いちばんレオにとってわたしが必要な時にきちんと看てあげることができなかったのではないだろうか。ごめんね、ごめんね。どうか許してくださいね。
 同時にレオがまだわたしに甘えているような気もした。生前でかけるときはよく、家を出る間際まで食べさせたり、おしっこをさせたりしていた。起きる時間が不規則で、出かけるぎりぎりになって起きることがよくあった。昨日は同じことが起こった。カーペットを取り除いたり、床を拭くのに時間がかかり、でかける前に食べる予定だった昼ごはんを食べ残してでかけることになった。でがけの忙しさはレオがいるときと同じで、ああこういうことがよくあったな、と。
 こういうわけでレオが前みたいにわたしに甘えていると思った。いつまでも甘えてくれるわけにはいかないよね。でもレオ君はお母さんの心の中にいつもいるんだよ。でかけるときはいつもいっしょだよ。ペットロスに苦しむ飼い主の妄想かもしれないが、レオはやはり、そばにいる(と思いたい)。
 ただ、どこにも姿が見えない寂しさは切実だ。喉が詰まるような感じが一日に何回かある。
 今朝起きてすぐ駐車場に行ったが、ブロック塀をつい見てしまう。いつもここにレオが寄りかかって立っていたり、うずくまっていた。頭を下に向けて、ブロック塀沿いに歩いていたこともある。歩いているレオを見て、なんとなく安心していたわたしがいた。
 庭に出て、庭木を剪定したり、水やりをするときなど、駐車場に置いてきたレオの様子をときどき見に行ったり、家の中にいるときは庭に面した部屋にいることが多かったので、ガラス戸に寄りかかるようにして眠っているレオや本箱近くに眠っているレオを外からときどき見ながらやっていた。そこにレオの姿があることが当たり前だった日々がなつかしい。

 レオの思い出を大切にし、心の中にいるレオと共に暮らしながらも、レオがいた生活とは別の新しいかたちの生活を作るときがいつかは訪れるだろう。
 ただ、レオはわたしの大切な相棒。いつまでも心の中にいて、新しいかたちの生活の中にもレオがいてくれるだろう。
 (なんかわかりにくい文章になってしまった。要するにこれから生活がどのように変わろうとも、レオはわたしの心の中で大切なパートナーであり、愛する家族だということ)


桃の実が重くなり過ぎて、桃の木の太い幹に裂け目がはいり、折れそうなので
桃の実を三分の一ていど間引いた。
桃を収穫したら、この太い幹は剪定するしかないみたい



間引いた後の桃の実(それでもかなり多い)
桃の実だけでなく、枝もかなり切り落とし、幹の負担を軽くした



2012年7月8日のレオ
裏庭を歩いている
昨年夏は、木陰になった裏庭をくるくる大周りしながら歩く元気があった