オリンピックサマー

 4年に一度のオリンピックが開催される年。老犬レオとの暑い夏を思い出すとき、そういえばオリンピックがロンドンで開かれていたっけ、と思いだせるように、ブログに書いておこうと思った。
 4年に一回というのは、次の開催年までの間、いろいろな変化が起こる。前回の北京オリンピックは母が1月に他界したその夏に開かれ、いつもと同じようにテレビで観たことは憶えているが、なんとなくうつろな気持ちだった。日本勢のマラソンが総崩れだったのが印象に残っているだけ。
 今年のロンドンオリンピックもいつもと同じように観ている、というのがいちばんふさわしい表現のようだ。これを観たいというのがあまりない。強いて言えばサッカーとマラソンは観たい。陸上競技やシンクロナイズド・スイミングも観たい。だがどうしても、という強さはない。
 7月27日、ロンドンで開かれた開会式は、日本時間で早朝だったのでLiveで少し観た。老犬レオが起きるまでの間。選手入場の前に、このオリンピック会場に来れなかった人たち(鬼籍に入った人たち)を悼むための踊りがあったのにはちょっぴり驚いた。東日本大震災の犠牲者への哀悼の意だろうか。
 いま、欧州は欧州債務危機で揺れ動いている。ギリシャがユーロを離脱するとかしないとか。スペインの行方とか。ただ、ECBのドラギ総裁が責務の範囲内でユーロを支え守るためにどんなことでもやるといった発言が好感され、いったん落ち着いているようだ。
 オリンピックにより、債務危機が消えてなくなるわけではない。欧州がひとつにまとまる契機になればと思うが事はそう簡単ではないだろう。


 老犬レオは朝10時過ぎに起きたので、道路も庭も日差しが照りつけていたが、主に裏庭を暑い中、ハアハアしながら歩いた。首には保冷剤をハンカチーフに包んで巻いた。水分補給も3回ほど。家の中にすぐ入るのは嫌みたいなのでしばらくは歩かせ、その間にレオの朝ごはんを作った。
 抱いて家に入れ。水道の水で手足、お腹をすすいだ。少しでも熱が冷めればと思って。エアコンのきいた部屋でしばらくあえいでいたが、少しずつおさまり、ごはんはしっかりと食べた。
 午後はエアコンを入れた部屋で眠り、夕方起きてから発作を起こした。引っくり返るような強い発作だったがわりとすぐおさまり、しばらく裏庭を歩いてから外の道路を歩いた。
 夕ごはんはぜんぶ食べたが食後1時間くらいして、口からよだれを出しながら歯ぎしりをするようになった。このとき、抗てんかん剤を飲ませた。その後、洋服箪笥と襖の間のせまい所に入り込んでしまった。隙間から助け出すとこんどはあちこち歩きだした。レオは興奮状態にあり、眠りにつくまで時間がかかりそう。外に連れ出してみようか。風が涼しそうだし。


昨年植えた球根を秋に掘り起こして、この春植えたグラジオラス
新しく買った球根より花つきがいい


こぼれタネから芽を出したニチニチソウ
どんな色の花が咲くのか楽しみ


裏庭を歩くレオ
数日前に撮った写真を見ながらスケッチした