夏のオカメ桜

 関東甲信越は梅雨が明けた。今朝は雲ひとつない快晴。午後は夏らしい蒼く輝く空に白い雲がまぶしい。
 老犬レオは午前9時ころ起きたので玄関前に出したが、庭の通路でおしっこ。そのまま道路には出ないで、裏庭を少しだけ歩いたが、まだ半分くらいしか日陰になっていないので、バテテしまい、地面にくたっと座った。あわてて水分補給をしてから、抱いて水道で手足と、後ろ足の付け根を冷やした。家の中のエアコンをかけた部屋に抱いて行った。しばらく休んでいたが、何か食べたさそうにしたので朝ごはんを作って出すと、野菜は残したが鶏肉はぜんぶ食べた。
 今日は暑さがいままででいちばん厳しいためか、部屋の中を歩き回ることなく、ぐったりと座っていたがやがて体を横たえて眠った。寝たのを見届けて、いきつけの動物病院に行き、抗てんかん剤を10日分受け取ってきた。獣医師とどのように薬を飲ませているか。とか、どれくらい効いているか(発作の起こり具合)などを話した。MRIなどの検査をしたわけではなく、ある意味、てんかんの発作なのか疑わしい所もあるが、薬があるていどは効いているように思える。獣医師もわたしと同じような思いのようだ。だから、レオの症状や、様子の変化(食欲、水を飲む量、尿の量、ふらつき度合い、くるくる回る度合い、いままでと違う行動などなど)には気を付けて見るようにしないといけない、と思った。

 午後はめちゃくちゃ暑くて、車で二子玉川高島屋に行こうと思ったが(時間が中途半端だったこともあり)、やめた。部屋から裏庭を眺めると、この春に植えたオカメ桜に日があたり、元気そうに見えたのでうれしくなった。50年以上の樹齢の柿の木やソメイヨシノにかこまれているので、背の低い苗木が生長するのは容易なことではない。樹高が高くなれば、それだけ日差しを受けることができるのだが。週週間前だろうか。オカメ桜を植栽した、伐採したソメイヨシノ 
 10日ほど前、切り株周辺にキノコがたくさん出てきたのを見た。目を見開くほどの数だ。地面の下は見えないのでわからないが多分、地をはうソメイヨシノの根が少しずつ分解されているのではないだろうか。切り株からだいぶ離れたところにもキノコはあったから。分解され、生きている木々の栄養になっているにちがいない。
 その栄養がオカメ桜や、1本だけ残したソメイヨシノのひこばえにも回っているはず。命の継承とというか、バトンタッチというか。

ソメイヨシノの切り株の中に植えたオカメ桜(右)と、ソメイヨシノのひこばえ(左)、
どっちも同じくらいの高さだが幹はソメイヨシノのほうが太い

10日ほど前、ソメイヨシノの切り株を中心にキノコが出てきた。
数日でなくなった(しおれていた)

 お昼ご飯に作ったのは、辛子明太子のスパゲッティと、納豆のスパゲッティ。辛子明太子のほうには、庭から採ってきたシソの葉とノリをトッピングした。皮肉なことに、ナスの横にわざわざ買ってきて植えたシソは、日当たりが良くないせいか、葉っぱがやたら大きくなり、おいしそうではないが、花壇にこぼれ種で出てきたシソはあまり大株にはならないが、葉がやわらかくておいしそう。お昼のシソは花壇のほうからいただいた。昨夜の冷ややっこのシソもこちらから。



ひとつだけ、筆で描いたようなピンク色の模様が入ったムクゲが咲いた。
他は白に近いあわいピンク色の花が咲く


 夕方の散歩は7時過ぎだったが、風がまったくなく、蒸し暑く、レオはあまり歩かなかった。アルファルの道路も熱がこもっているみたいでさわるとあたたかい。これではレオは歩かないなと思った。20分くらいで戻ってきたが、冷房の効いた部屋で、夕ごはんはいっぱい食べた。これから二か月近く、暑い夏をレオといっしょに乗り切りたい。