早起きは三文のトク?

 なぜか早朝4時過ぎに目が覚め、起きた。少したって老犬レオも起きた、意外な展開(?)だ。昨夜は11時ころ薬を飲ませたので、いままでだと10時過ぎまでは寝ている。
 どうもおしっこがたまっているようだ。寝る前にかなりの水を飲んだから。家の前の道路のアスファルトはこの時間はまだひんやりして、風も涼しく、レオにもわたしにもここちよい。空を見上げると、白い雲がおおっているがその向こうに青空が透けている。どうみても夏の早朝の空だ。春夏秋冬の空が好きだが、いちばん好きなのは夏かもしれない。今日も暑くなりそうだという早朝の空はいい。
 早々におしっこをしたレオは、すぐには家の中の戻りたくないようだ。駐車場の横手、クルメツツジの植え込みから、アオバナが伸びて顔を出し、花を咲かせている。この花は太陽が上ると、しぼんでしまう。みずみずしい青色は、目にも心にもうるおいをもたらしてくれるようだ。ふつうのツユクサより花が大きく、この花は昔、染物の下絵を描くのに使われたそうだ。
 早起きしてよかった、と思ったのはここまで。その後、レオは家に入りたがらず、結局、7時ころまで裏庭をくるくる歩きまわっていた。わたしはつきあいきれず、最後の方は家に入り、庭を時折見ながら、自分用の朝ごはんを作り、食べた。
 食べ終わったとき、様子を見に庭に出ると植木鉢の間に顔をつっこんで立っているので、もう休もうねと言いつつ、抱き上げ、ベッドに横たわらせたらそのままずっと寝ている。

アオバナが咲いた。露草より花が数倍大きい。昼過ぎには花は縮んでしまう

花壇の花も早朝のほうが元気。

まだエアコンが入っていない部屋で眠るレオ。

 老犬レオは午後2時ころまでエアコンがきいた部屋で眠り、その後は風が吹きわたる裏庭で夕方5時過ぎまで眠る。レオが部屋で眠っている間、友だちから久しぶりに電話があり、1時間くらい話した。お芝居の話が特に盛りあがり、いつか見に行こうということになった。映画より芝居を見に行くほうが、気合が入るが、おもしろいのとつまらないものの差が激しく、つまらない芝居を見る羽目になると時間を損した気持ちになるということで意見が一致した。芝居で人を笑わすのはすごいことだということでも一致。

 夕方のレオの散歩では、いつもの用水路にかかる橋まで抱いて行ったが、レオより1歳半年上の老犬が歩いてやってきて、飼い主さんと少し話した。同じ高齢犬が近所にいるというだけで、心強いというか、お互いがんばろうという気持ちになる。

今日はお盆の送り火の日。暗くなってから、おがらを燃やした。マッチ箱のマッチを半分くらい使ってやっと火がついた。パーッと燃え上がった後、熾きが長く残る。赤い熾きをいつまでも見ていたかったが、レオが変な声で泣いているのが聞こえたので、水をかけて家に入った。

夕焼けの空