雨の日のレオ

 朝から雨が降り、肌寒い。
 朝9時ころ、動物病院に薬を取りに行こうと思ったら、老犬レオがちょうどその時間に起きたので、後で行くことにした。起きがけに発作を起こしたので、ケイタイで動画を撮った。獣医師に見せて参考にしてもらおうと思ったから。いつもだと、腕をまわして支えるのに支えがないので、レオは数回引っくり返った。それを見ているのは辛いので撮影は早々に切り上げた。あるていどはわかるだろう。
 朝ごはんはふつうに食べたので、病院に行こうとしたら、レオがついてきて、玄関の下に降りたので、いっしょに行くことにした。レオをつれていかずに、てんかんの薬だけを受け取ってこようと思っていたのだが。
 病院に着き、落ち着かないレオは一回、軽く歯ぎしりをはじめたので、外に出して気分転換をした。順番が回ってきて、レオにてんかんの薬を飲ますことの不安を話すと先生はじっと聞いていた。わたしの不安を取り除くことはしなかった(できなかった?)が、薬がレオの症状に効くのかどうか見るためにも投薬した方がいいと言った。
わたしの不安は、高齢犬であること、脳の老化によるてんかんと思われるがこのような症状にも薬が有効かどうか。また、寝ている時間がただでさえ長いのに、催眠効果のある薬を飲ませると、さらに寝ている時間が長くなり、活動性がますますなくなるのではないかということ。さらに食欲不振に陥って体力がなくなる恐れはないのかということ。
 これらの不安を抱えたまま、体重当たりの量を半分にして、一日一回(もしくは同じ量は2回にわけてもいい)飲ますことにした。もし、あわなければ投薬をやめればいいという話なので、レオの変化を見ながら、薬を今日から飲ましてみよう。抗てんかん剤の名前は、フェノバール。犬のてんかんでいちばん先に試す薬のようだ。
 病院から帰ってきたレオはしばらくわたしに甘えた後、ひとりで最初は廊下、次にわたしがいたので洋室に入ってきて、気持ちよさそうに寝ている。今日は空気が冷たいので、木の廊下はあまり寝心地が良くないかも。カーペットが敷いてある部屋が気に入ったようだ。
 夕方の散歩は雨の中、いつもより歩いた。いつもの用水路にはカルガモの親子が泳いでいた。子ガモはだいぶ大きくなり、5羽いた。この大きさになれば、カラスも狙わないかもしれない。大人のカルガモが道路を歩いていて、どの車も徐行しながら、よけていた。わたしもハラハラしながら見ていた。
 


カーペットの上で休むレオ



レオのいる部屋の窓から紫陽花が眺められる



窓から見える紫陽花をスケッチ、肉眼だと花色は赤みがかっている