狂い咲き

 駐車場の横に3月くらいに植えた沈丁花。この春は咲かなかったが、今になって心細そうな花を咲かせている。白い花だ。お店ではピンクの花と言っていたのだが。
 斑入りの葉っぱがきれいなので、花が咲かなくても来春咲けばいいと思っていた。いま咲いたのでは、春に咲かないことも考えられる。ただ、ぜんぶのつぼみが咲くのでなければ大丈夫だろう。
 庭には金木犀の木が2本あるがどちらも、いまのところ、花の咲き方がしょぼい。例年だと、オレンジ色の花がこんもりとした木全体を彩り、朝、雨戸を開けるとき、強い香りで秋が訪れたことを知るのだ。
 考えてみると、2階くらいまで届きそうな大きい方の金木犀は、4月に植木屋さんに剪定してもらった。園芸書によると金木犀の剪定適期は、花が終わった後から年内くらいまで。春先に新梢が伸びてきたらそのまま伸ばし、梅雨明けまでによく伸びた充実した枝に8月頃花芽が分化するそうだ。4月頃、剪定したので新しい枝の成長がじゅうぶんでなかったのだろう。
 もう一本の比較的小さめの金木犀(といっても3〜4mはある)は、昨年、花が終わった後、木全体を小さくするため、思いきった剪定をした。葉っぱがほとんどなくなるくらいの剪定だ。こういう強選定をすると、来年の花は少なくなると書いてある。
 花が少ないのはちゃんとわけがあった。今年は軽い剪定にとどめ、来年に期待しよう。



 昨夜はわたしの横に寝ていた老犬レオだが、午前2時ころだろうか、布団を強くこする音に目を覚ました。レオが、立とうとして立てなくて、もがいている。
見るに見かねて、手を貸して立たせてもすぐ倒れてしまう。何回か繰り返しているうちに、少しずつ脚元がしっかりしてきて、壁沿いに立ち上がり、部屋に外に出ようとしたので、ドアを開け、手を貸して外に出した。
 たぶん、トイレだろうと思ったので、外に出し、わたしの脚でレオをガードしながら道路まで出た。出たとたん、おしっこをした。バケツの水で流す間、ブロック塀に寄りかかっていた。空を見上げると、月がきれいだったが立っているだけでやっとのレオの様子をみて、すぐ家の中に抱いて入った。
 レオはその後、わりとすぐ眠った。わたしは眠るまでいろんなことを考えた。
 夜寝る前に、抗てんかん剤をレオに飲ませたが、薬が効きすぎて、ふらつきがひどいのではないだろうか。獣医師から、てんかんの薬の副作用として、ふらつきがあることを聞いていた。もし、薬の副作用なら、服用するかしないか考えないといけない。
 最近は、軽い歯ぎしりを続けてすることはあるが、歯ぎしりがひどくなり、顔を前に曲げて引っくり返るような発作は起こさなくなった。
 薬が効いているとも考えられる。薬は22〜24時間に一回、六分の一錠を飲ませている。獣医師の処方では四分の1錠を12時間おきに飲ませることになっているので、かなり少ない量しか飲ませていない。
 それでも薬の副作用は出るのだろうか。薬を完全に止めてしまうとどうなるだろう。
 こんなことを考えた。わたしがレオにいちばんいい方法を考え、決めなければいけない。だがこれがいちばんいいと自信が持てない。これでいいのだろうかと自問自答の日々だ。

夜のレオの写真を追加しました
ごはんを食べ、水を飲み、食後の散歩に行き、
帰ってきたら、なぜか悲しい声で泣いている
抱き上げたらおさまったが、
おろしたらまた泣き出した。
どうしたの