今日の紫陽花

 午前中は小雨が降り、庭の紫陽花は花を濡らす雨の重さで枝がしなっていた。株全体のバランスが崩れて、これで風が強ければ支柱でも立てなければいけないだろう。乱れた株姿の紫陽花を見て、剪定の仕方がいけないのかなと反省。他のお宅の紫陽花は樹高の低く抑えて、花がたくさん咲いているのに。
 晴れて暑い日より、小雨が降るような日のほうが紫陽花は元気で、花の色もきれいに見える。ガクアジサイは花が地味だが、なにしろ株が大きいので存在感がある。テマリ咲きの紫陽花は、花があわいピンク色から青みがくわわって、紫色に近くなってきた。花期が長いことも紫陽花の魅力のひとつ。しばらくの間、色を変えていく紫陽花が楽しめるな。
 午前中、犬友だちからメールをもらい、ゴールデンレトリバーのB君が脳梗塞(?)のような症状を起こして、3〜4日歩けなかったが今は少し歩けるようになった、とあった。メールで返事ももどかしいので、電話をしたが同じ頭文字のNのところに登録してあった違う人に電話してしまった。ケイタイの向こうの声にこちらもびっくりしたが相手もびっくりしたようだ。高校時代のクラスメートで、何十年振りかで2年前に同窓会で会い、電話番号を交換してそれっきり連絡していなかった。
 だがひょうたんから駒というか、話しがはずみ、結局、近々連絡を取り合って母校がある町で会うことにした。間違い電話をしなければ、いつまでも電話をしなかったかもしれない。奇妙な縁の電話だった。
 犬友だちに電話をかけなおし、B君はこれから病院に行くところとのことであまり長話だできなかったが、200mくらいならなんとか歩ける状態だあることを聞いて、ちょっぴり安心した。腰がくだけるような感じで立ちあがれず、眼球がくるくる回っていたようだ(飼い主さんが目視できるほど)。足腰に問題があるのでなく、強いめまいをおこしていたらしい。すぐ動物病院に行き、点滴をして、内服薬を何種類か処方してもらったそうだ。B君は同じ症状が今回で2度目。わが家の老子柴犬レオより2歳若い。順調に回復して、また大好きな河原に散歩に行けるようになることを祈っているね。


 老犬レオとの夕方の散歩はいつもの用水路沿い。カルガモカップルが2組泳いでいて、一方のオスが他方のカップルに対して攻撃的で2羽を飛んで追いかけ、大空を何周かするくらい追いかけまわしていた。そのカップルはわたしをいつもパンくずをやる女性と思い、こちらに向かって川面から飛んでくる。わたしは
空中をホバリングしてパンを催促するカルガモがなんかこわくなり、レオを引っ張り気味にして帰ってきた。
 黒いゴールデンレトリバーを4匹連れている犬ともだちに家の前で会うと、レオを見て「やせたね、レオ」と顔を曇らせて言った。「見ているとかわいそうだね」とも。毎日、衰えてくるレオを見ているとこちらも慣れてしまうところがあるが、はたから見るとレオはきっとかわいそうな状態なんだなあとしみじみ思った。


思いっきり枝をひろげて咲く、ガクアジサイ



この紫陽花の青い色は昔から変わらない



ピンク色をおびた紫陽花、ここからだんだん紫色へと変わる
昔はこの紫陽花も青色だったと記憶している
今の赤みが入った色は、夏の夕暮れの空の色に似ていると思った