カルガモの親子に会った

 いつもより早く夕方の散歩に出かけた。遅い時間の散歩だと、友だち犬に会うことがなく、老犬レオも寂しいかもしれないと思ったので。お決まりコースの用水路沿いに行くと、知り合いが歩いていて、橋の近くにカルガモの親子がいると教えてくれたので、レオを抱いて行った。
 今日で見るのは2回目だが、最初に見た時より、だいぶ大きくなっている。はじめてのときは、まるまるとして、いかにも今卵から孵りましたというヒナらしさがいっぱいだった。今日の子ガモはからだが細長くなり、まだまだヒナだが、ヒナらしさが少し消えていた。
 川に入ると、母ガモの後ろを列をつくって泳いでいく。母ガモがくるりと方向転換すると、子ガモもあわてて同じように方向転換する。ときに隊列が乱れるのもかわいらしい。
 近所の人の話では、カルガモは川べりではなく、住宅街のどこかで、抱卵して卵を孵しているようだ。カルガモ親子が道路を歩いてきて、道路から川に飛び込んだのを見た人がいるそうだ。川へ降りるとき、失敗してひなが一羽死んだのを見た人がいるのだ。高さが2mくらいあるので、子ガモが飛び降りるのはかなり冒険だ。
 レオの幼なじみのラブラドールレトリバーのMちゃんに、橋の上で会い、レオはからだを押し付けて、あしさつした。わたしはMちゃんと、妹のNちゃんにササミジャキーをあげたりして、しばらく飼い主さんと話した。
 帰りは近所の人(この方も依然、犬を飼っていて、やはり老犬となってから4年くらい闘病生活をした)と話しながら、レオのペースに合わせて、ゆっくりゆっくり、休みつつ歩いて帰った。

 くもり空で涼しい一日だった。老犬レオはあいかわらず夜中に部屋を歩き回り、ときにはわたしの顔を踏んで行くこともあるので、睡眠が妨げられるがだんだん、慣れてきた。歩き回るレオのことが気になりつつ、完全に目を覚ますことなく、いつのまにかわたしもレオも眠っていたりする。あまり、レオにふりまわされるとこちらも体力には限界があるので、いらいらしてレオにあたったりする。レオが外に頻繁に行きたがるときも、様子を見て、回数を減らしたり、ときにはゆっくりつきあったり、その都度、対応のしかたを変えて、無理のないようにしていきたい。


母ガモについて泳ぐ子ガモ



庭にはホタルブクロが咲いている