春の光に輝く花たち

 春の光がいっぱいの晴天だが風が冷たい。朝の散歩は毛糸のマフラーを巻いて防寒した。
 推定年齢12歳の老犬ももこさんの散歩は朝夕2回だが、トイレのために外に出すことが加えて2回ほどある。朝夕の散歩は30分から長くて40分くらい。ももこさんは家を中心に東西南北の方向に意識して歩いているようだ。今日の朝は南方向で、夕方は北方向だった。南側は平らな道で、上り下りの階段は多摩川の土手にあるだけ。北側は坂道が多く、少し歩けば坂にぶつかる。夕方の散歩では、ももこさんはゆるやかな坂道をゆっくり上った。わたしもいっしょに上りながら、隣の老犬の力強いとはいえない足取りをつい大丈夫かと見てしまう。
 急坂という名前の坂も上ったが、ゆるやかな所を途中まで上り引き返した。坂の下で他の犬が上っていくのを見て追っていきたいが、自分では無理そうと思って上るのをあきらめた姿を見ると、老いるということは犬も人も辛いものだと思った。ももこさんは本当は坂を上って、自分の行動範囲を広げ、他の犬たちの匂いを嗅いで情報を得たいのである。ところが身体がついていかないのであきらめることになる。こういうももこさんにも若い頃があったのだな。足取り軽く歩いていた時が。老いてわが家に来て、これからもゆっくりと確実に老いてゆくのだろう。老いたももこさんの不自由さをわたしの手で少しでも補ったり助けたりができれば、と思う。そして何よりももこさんの気持ちに寄り添っていたい。


青い小花の忘れな草が咲き、ヒヤシンスが咲き始めた花壇
春の光が花たちを引き立てる


3種類のチューリップの球根を植えたが
この黄色チューリップは早咲きのようだ
他の2種はまだ葉っぱの中につぼみがかくれている

満開になった淡いピンク色の雪柳
柴犬レオがいた2012年に植えつけて、今年がいちばんきれいに咲いた


亡くなったレオのために、そしてわが家に来たももこさんのために
花壇のチューリップを描いた
お昼ごろから2時頃まで花が大きく開き、その後、花びらが閉じていく