画材を買いに行く

 雨の中、車で二子玉川のショッピングセンターに、画材を買いに行った。
 この街は、以前は大手百貨店とその系列のショッピングセンターが中心の街だったが、昨年春、大手電鉄系の大規模複合施設がオープンし、街の様相がかなり変わった。
 大規模施設が出来る前の二子玉川は、よく愛犬レオと遊びに来た。犬連れでも入れるお店がいくつかあり、犬友だちとときどき訪れた。中庭があり、周りにレストランや軽食類の店があるところは、レオと友だち犬のチワワと来たことがある。ペット用品を扱った大きな店があり、そこにもレオと車で買い物に来た。そんな思い出がいっぱいの街だが、大規模施設が出来た後はなんとなく街への親しみが薄れた感じがする。以前は小さな町の商店と、大手百貨店が共存しているところがあり、新旧が入り混じり、ほっとする空気感があった。今はそんな感じがなくなったが、新しく出来た複合施設にもっと頻繁に行くようになれば、気持ちも変わるかもしれない。
 今日行ったのは、前からあるほうで、ここには大手文房具店の伊○屋がある。ほしいのは水彩色鉛筆で、できればドイツのファーバー・カステル社のもの。日本製のものよりだいぶ高いが何本か、茶系を中心に買い求めた。ついでにスケッチブックも買った。店員さんが親切で、わたしがあれこれ訊ねるのに対して、とてもていねいに応えてくれた。
 この店にはわたしが買い求めたメーカーの水彩色鉛筆は40種類あまりの色があるが、銀座本店には100種類くらいの色がすべて揃っているといわれた。いつか時間があるとき、足を運んでもいいなと思った。
 2時間くらいで家に帰ると、ちょうどレオが起きて(わたしが帰ってきたので起きたのかもしれない)、口をぐわぐわ鳴らしたが、抱いてなでているうちにおさまった。落ち着いてから外に出してあげた。今日は雨が降り寒いので、レオが若い時に買ったタンクトップを着せてやった。