五月晴れの日に

 朝から晴れて五月晴れの一日だった。老犬レオは昨夜、3回くらい起きて、ふらふらくるくると部屋を歩いて、疲れると横になった。わたしもその都度起きて、レオを抱いて寝かせたりした。気持ちのいい朝だったが、レオは調子が良くなく、起きた時、音をたてて口をぱくぱくする発作を起こした。いつものように、廊下の端のトイレシートが敷いてある所に抱いていき、あごや背中をなでてあげた。発作はわりとすぐおさまったので、抱いて家の前の道路まで行った。すぐおしっこをしたが、まだ外にいたそうだったので、抱いて用水路沿いに行き、様子を見てたが疲れているようなのですぐ帰ってきた。庭でもすぐ座り込んでしまうので、抱いて家の中に入り、ベッドまで連れて行くとそのまま寝てしまい、お昼過ぎまで眠った。寝顔は気持ちよさそうで、ベッドの上でずっと寝ていた。
 その間、わたしは生け垣のベニカナメモチの剪定の続きをやった。今日、剪定したのは道路に近い方の生け垣なので、奥の生け垣より気をつかった。奥の方はただ、短く切りつければいい、という感じ。道路のほうは、木の高さや枝葉の透かし具合を何回も木から離れて確かめながら剪定した。剪定に夢中になると、思ったより切り過ぎる傾向があるので。だが剪定作業中は忘我の心境で、雑念ゼロ。全部切り終えた後、とても気持ちがすっきりした。何日かにわけてベニカナメモチを剪定してきたので、やり終えたというささやかながら達成感がある。
 昨年12月に植え替えたベニカナメモチ(枝を短く切り詰めて、新しい葉が出てくるのを待っていた)は、いっこうに芽が出ないので、引っこ抜いて、ノコギリで短く切り分けた。木は枯れていた。結局、駐車場工事で植え替えたベニカナメは2本とも枯れ、植え替えなかったベニカナメも土を掘り起こしたとき根を切ってしまい、2本枯れた。枯れた木の後には新しい木を植えてある。今日、引っこ抜いたところには、樹高の低い花木を植えるつもり。
レオはお昼すぎ、わたしが昼食を食べようかというときに起きて、また発作を起こした。朝と同じように、おさまるのを待って、外に出しておしっこをさせて家に戻った。食べるがどうかわからないが手づくりごはんを出すと、ぺロリと完食。
 午後遅く、レオといっしょにわたしも昼寝をして・・・・・・・・
 調子の良くない老犬レオと過ごした五月晴れの一日。何年か後になつかしく思い出すかもしれない。


午前中の早い時間、こんなふうに寝ていた、寝姿をスケッチ


午前中のレオ、ときどき様子を見に行く


柿の木とサクラの木の葉が茂る裏庭