今日の老犬レオ

 深夜から早朝にかけて、数回、老犬レオが起きて、部屋の中をくるくるかなり活発に回っていた。そのたびにわたしも起きてレオをなだめたりしていたが、あるていど歩いて疲れると、ことんと寝た。こんなことがあったので、朝のレオはあまり元気がなく、家の前で用を足した後、抱いていつもの用水路まで行った。ここでもくるくる回るだけなので、また抱いて家に帰ったが、しばらくしてぐわぐあと喉を鳴らす発作を起こし、おしっこをカーペットにもらしてしまった。落ち着いた後も食欲はなく、手づくりごはん(野菜を5種類くらい柔らかく煮たものと、牛肉を焼いたもの)はまったく食べないで、後で半生タイプのドッグフードを少し食べた。
 昼間はほとんど洋室のカーペットの上で寝ていた。夕方の散歩もあまり歩かないので、家の前を行ったり来たりしていたが、駐車場の中でまた発作を起こした。苦しそうに顔を下に向けて、ぐわぐわと口を動かすので、レオの体を支えて、なでていると、黒ラブを4頭連れた犬友だちが通りかかり、「大丈夫?」と声をかけてくれた。「大丈夫。少したてば落ち着くから」と答えたので、通り過ぎたが、また戻ってきて、レオの様子を遠巻きに見てくれた。「口をぱくぱくあけているけれど、舌をかむことはない?」と聞かれ、お医者さんに見せた方がいいといわれた。発作が起きているときに見てもらえれば、と思い、行きつけの動物病院に電話して、開業中であることを確認して車で行った。
 診察の順番を待っている間に発作はおさまったが、獣医師にくわしくレオの症状を説明した。前はぐわぐわと喉を鳴らしているように思ったが、犬友だちに指摘され、口を開けたり閉じたり、何かをかんでいるような動作をして、ぐわぐわ音がすることを伝えた。
 獣医師は脳の老化による神経症状がいちばん疑わしいと言ったが、可能性として、口腔内に腫瘍ができて痛いために口をぱくぱくさせることもあると言い、見える範囲内でレオの口の中(舌やくちびる、口腔内)を診察してしてくれた。その結果、きれいで何もないとのことでひと安心。ただ、喉の奥に腫瘍がある場合はこの診察ではわからないとも言われた。後は、脳の腫瘍などが原因の場合は、MRIの検査が必要ともいわれたが、全身麻酔が必要なのでこれは最初から考えていないと答えた。
 レオのような症状を見せる老犬もいるとのことで、結局、脳の老化による神経症状ということになり、口をぱくぱくさせ、音が出るのは歯ぎしりだといわれた。レオにはチックの症状もあると指摘された。
 その結果、前と同じようにサプリメントを試すことをすすめられ、今度は「ミドリムシ」をすすめられた。この病院に来る柴犬の老犬が「ミドリムシ」を飲むようになってから、元気になったそうだ。2カ月飲んだペット用のセサミンは一時中止し、数週間飲んでいるアスタキサンチン入りのアスタパワーと「ミドリムシ」の2つを飲ませることにした。
 フィラリアの血液検査をついでにしてもらい、陰性だったので、フィラリアの薬を6カ月分もらって帰った。
 「ミドリムシ」はネットで、家に帰ってから注文した。

病院のレオ