昨日はナンテンの植え替え

 昨日の午前中、庭に出たら、なんとなく裏庭のアオキを選定し始めた。その流れで、そんなに元気いっぱいというわけでもないのに、父が植えた鉢植えのナンテンの植え替えを思いついた。
 というのは裏庭は隣のマンションとの境の細い(2m弱)の道に面していて、人がときどき通るが、昨年ソメイヨシノを伐採し、その上、アオキが弱って葉が少なくなり、目隠しになる木がなくなり、一部、見え見え状態なのだ。目隠しにナンテンの植栽を、と思った。
 ナンテンの鉢植えは、鉢底から根が出て、地面に張っていたがこれはなんなく、切り離すことができた。だが大変だったのは、鉢からナンテンの根株を抜くときで、渾身の力をこめて、鉢を地面にたたきつけても出てこない。しかたなく、劣化した鉢底をシャベルではがし、なんとか抜くことができた。
 植える穴がそんなに深く掘れないので、ガチガチに固まった根鉢を、こんどは錆びた包丁でゴシゴシ削った。4分の1強くらい。根を切ったので、上の方も剪定し、株を2つにわけて、2か所にやっと植え付けた!
 鉢でなんとかがんばっていたナンテンにとってかなりの荒療治で、しかも環境は激変するがうまく根付いてくれますように。
 この植え替えでほとんどの体力を使い果たし(?)、その後は何もできなかった。
 ただ、植え替えの後片付けをしているとき、裏の道を近所に住む母の友人がたまたま通りかかり、少し話した。「なつかしわねえ」というので「なにが?」と聞くと、「よく、あなたのお母さんのところに遊びに行ったのよ」と。家や庭を見て、当時(30年くらい前)のことを思い出したのだ。「(亡くなって)何年になるの?」「4年です」「4年?そんなになるの。つい最近のように思えるわ」
 母の友人は高齢者で、この道をいつもはまったく通らないので、こうして話せたのは偶然というより、誰かが導いてくれたと思いたい。