新しい食器を買う

 昨夜は深夜近くに老犬レオをトイレ散歩に連れ出し、その後も何回か起きて、犬も人もぐっすり眠れなかった。レオはお昼ごろ起きたので、散歩に行ったが何時も通りほとんど歩かない。家のの前から10mくらい進んだところで近所の人に会い、長い立ち話をしてレオにつきあわせてしまった。そのまま家に帰ったので、不本意な散歩だったかもしれない、夕方は歩みはゆっくりだがなかなか帰ろうとせず、ふつうなら5分で歩けるところを1時間以上かけて歩いた。途中、ぐわぐわと喉を鳴らす、いつもの発作(?)が起きた。顔を胸につけて倒れそうになったので、抱いて帰ろうかと思ったが少したって落ち着くと本人は歩きたそうなので、さらにゆっくりペースで歩いた。そこに1歳2カ月になる黒柴の女の子がやってきて、レオとじゃれたがったが、レオは鼻にしわを寄せてやめろと怒り出した。向こうはそんなことにおかまいなく、遊ぼうとしたが、とてもつきあえる感じじゃなく別れた。
 レオの散歩の前に、だいぶ前に閉店セールのハガキを受け取った、陶器の店に足を運んだ。といって歩いて5分ほどの近さ。この店は45年ほど前にこの地に出店した有田焼の陶器の店で、亡き母がお正月など、お客さま用の食器を買ったところ。わたしも母にこの店で食器を買ってもらった思い出がある。白地に藍色の唐草文様をほどこした、モダンな和食器で、丸い形の大ぶりの鉢、中くらいの六角形の鉢、六角形の取り皿5枚だった。だが、がさつなところがあるわたしはほとんど割ってしまい、残っているのは取り皿が3枚だけ。娘にどんな気持ちで食器を選び、買ってくれたのか。その気持ちを思い測るとき、母にはほんとうに申し訳なく思う。もっと大切にしていつまでも使いたかった。
 このお店での最後の買い物は、アジサイ模様の和皿5枚組と、赤と緑の絵付けの多目的鉢1つ、ご飯茶わん1つ。お客様が訪れるわけでもなし、そんなにたくさんの食器はいらないのだが、日用の食器として大切に使っていきたい。


上のお皿は店の人が重宝するからと、くださった。左がアジサイの和皿、右が多目的鉢