サギソウの植え替え

 近所の床屋さんが定休日なので、店先でサギソウの鉢を引っくり返して、古いミズゴケの中から球根を取り出していた。これを見て、サギソウの植え替えをすることにした。
 家には3鉢のサギソウがある。鉢を返して、用土の中から小さな球根を見つけ出す。昨年の夏は猛烈に暑く、水やりを忘れたことなどが原因で数輪くらいしか花が咲かなかった。心なしか球根の数も少ないように思える。もうないかなと思いながら、ミズゴケをほぐしたりしていると球根が思いがけないところから現れたりする。去年と同じように3つの鉢に球根を植えるつもり。長方形のプラスチックの鉢がひとつ、素焼きの平たい鉢が2つ。鉢底に卵か何かが入っていたネットを切って敷いて、その上に赤玉土を2センチほど敷く。さらに水をたっぷり吸ったミズゴケを敷いて、球根を差し込んでいく。その上からさらにミズゴケをかぶせた。ミズゴケの量が心持ち少なめなので、ふわっとした感じにかぶせた。3鉢に植え終わって水をたっぷりやって出来あがり。ところがだ。古い土をなにげなくかきまぜると、次から次へと球根が出てきた!あれほどさがしてもうないと思ったのに。植え終わった後に10個もの球根が出てきたので、すきまをみつけて差し込んだ。お昼前から1時間半くらいの作業で終わった。
 遅い昼ごはんの後、少し休み、今度は鉢植えのクレマチスを地植えにする作業にとりかかる。現代バラ’スブニール・ド・アンネ・フランク’と、ブルベリーの間に、植え場所を決めた。シャベルで穴を掘ると結構掘れた。植えるのは’プリンセス・ダイアナ’という品種名のベル型の花が愛らしい、新枝咲きのクレマチス。今の鉢に植えて5年くらい植え替えなかったので、だんだん芽数が少なくなり、このままではいけないと思っていた。思い切って地面に植えることにした。根鉢より二回りくらい大きい穴を掘り、土に腐葉土と化成肥料、牛フン、草木灰、骨粉などを交ぜて植えた。芽は3つしか出ていないので、地中からも芽が出ることを期待して深植えした。昨年はほとんど咲かなかったが今年はきれいな花を咲かせてくれるだろうか。
 今日はかなり庭仕事をがんばった。思えば、シャベルで3つもの穴を掘った。2つの穴は、庭の隅に吹き寄せられた枯葉を集めて埋めるためのもの。春の気配が濃くなると、落ち葉がとても目障りになる。出来る範囲内で落ち葉をきれいにして、花の季節、新緑の季節を迎えたい。
 今日も愛犬レオを庭に出して、好きなように歩かせた。同じところをくるくる回ったりするかと思えば、まっすぐ歩くこともあるが、わたしといっしょに庭にいることが気に入っているようだ。疲れたところを見計らって、家の中にいっしょに入ったがすぐごろんと寝てしまった。


水洗いしたサギソウの球根、白い芽が出ているものもある


3つの鉢に植え込んだ


梅の木にメジロがやってきた


紅梅の根元にある花壇、プリムラ・ジュリアンが満開。ここにはミヤコワスレヒメウツギ、アスチルべなどが植えられている


遊び(?)疲れて眠ったレオ