雪に包まれたような日

 朝起きたら、予想通り雪が降り積もっていた。予想とは違ったのは雪が午前中ずっと降り続け、お昼すぎ頃まで降ったことだ。あまり雪が降るので散歩以外は外に出る気がなくなり、ほとんど家で過ごした。ただ、部屋から庭を眺めていたら、ツグミが一羽、とことこ歩いてえさを探している様子だったので、雪が降る中、庭に出て、リンゴをカットしたものと、牛脂を野鳥のえさ台の枝につきさしてやった。しばらくして、ヒワドリが一羽やってきて枝にとまり、リンゴをつっつきはじめた。一羽でかなり食べたようだ、その後、ツグミもやってきた。朝、えさを探していたツグミかもしれない。えさ台にした植木鉢のまわりにつきさした枝にとまっているいる姿はかわいらしい感じがした。ツグミヒヨドリと同じくらいの大きさだが、明るい茶色の羽があるのが特徴だ。庭を歩くのもツグミの特徴で、ヒヨドリが歩いている姿を見たことがない。時折しかえさ台を見ていなかったので、他の鳥が来たのかどうかはわからないが、結局、朝からお昼過ぎまでにリンゴを半分と、牛脂を4切れ食べつくした。
 庭を訪れる鳥を眺めたり、こたつに入ってパソコンをいじったり、雪に閉じ込められたというか、包まれたような、のんびりした一日を過ごした。午前中、愛犬レオは庭が見える廊下にいて、雪が降る庭を眺めていた。わたしがレオのもとに行くと、鳥がさっと逃げることがあった。レオがいても鳥は気付かずに傍まで来るが、わたしの気配には驚くようだ。レオは老犬なので動きがゆっくり。鳥たちも犬が(ガラス越しだが)すぐ近くにいるのに気付かないのかもしれない。
 夕方近くになり、雪も雨も止んでから、ざーっと雪かきをした。玄関から門までのアプローチと、駐車場の中と前の道路、車に積もった雪もきれいに取り除いた。この前、雪が積もった時、雪かきをさぼったら、翌朝、雪が凍りついてしまい、取り除くのが大変だったから。


朝、雪の中でリンゴと牛脂をセッティングした


満開の紅梅も雪の下